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一日の決意、新たに

百話なので何時もより長いです。

アメーバに取り込まれた一日、その表情は明らかに苦しげであった。


「これは・・・何・・・私の・・・僕の心が・・・」


これまでの記憶がよぎり、そしてその中の一部が少しずつ消えていきそうになる


「あ・・・これは・・・僕の辛い感情、記憶・・・このまま身を委ねれば・・・!!違う!!それは違う!!」


消えそうになる記憶を繋ぎ止め、自らを奮い立たせる一日。その表情は徐々に苦しげな顔から決意を固めた顔へと変わっていく。


一方命達は更に増殖したアメーバを排除しつつ一日の元に向かおうとするが、聖達の攻撃もあって近づく事が出来ずにいた。


「あのアメーバは負の感情を浄化する力を持っている事は既に分かっています。彼女が浄化を受ければ貴方方も・・・」

「そうすればまた一緒になれるのよ、直ぐに解放してあげるわ、命」

「そうはいくもんか!!あんた達の思い通りになんて!!」


聖と生花の優しげな言葉を否定し、一日の元へと急ぐ命。


「皆、見て・・・一日ちゃんを取り込んだアメーバが・・・」


木の葉がそう言ってアメーバを指差すとアメーバは黒く変色し始めていた。


「あれは・・・もしかして負の感情を浄化しているのでは?」

「流石に魔王軍の幹部だけあってそう簡単には浄化しきれないか・・・でもその内に浄化されるはずだよ」


キーパーが疑問を口にするとチュアリは冷静な口調で分析する。


「くっ、一日ちゃん・・・サンダー・シュート」


目の前に紋章を出現させ、そこから雷を放って攻撃する暗、だがダメージを与えることは出来ても一日を救出する事は出来ない。


「これで・・・あの少女が浄化されれば世革の行方についても何か分かるかもしれない、それに未末の意識も・・・」

 

そう言って希望を持った表情を浮かべる希有と望、それは他の仲間達も同じであった。


「さあ、早くあなたも、命!!」


命に追いついた生花はその体を捕まえ、あろう事かアメーバの目の間で上に掲げる。


「命君!!くっ、ここからじゃ・・・」


他のメンバーからの場所ではアメーバが邪魔となり、命の援護を行う事が出来ない。もはやこれまでか・・・と誰もが思った次の瞬間、一日を捕えていたアメーバの表面に亀裂が入り、そこからばらばらに割れて砕け散る。


「な、何?」


亀裂が入ったアメーバが砕けるのをみたロザリーが困惑した声を上げるとそこには全身を光り輝かせる一日が居た。


「一日ちゃん・・・なの?」


状況が全く読めずに混乱する中、命が呼びかけを試みる。


その直後


「平定する和」


という声と共に一日から光が放たれ、その輝きの色が徐々に黒い闇へと変わっていく。そして闇に変わりきったかと思えば再び白が入り、最終的に灰色となった輝きは消滅しその中から一日が現れる。


「そんな・・・一体何が・・・」


望が困惑した声を上げるのを尻目に


「一日ちゃん!!」


と歓喜の声を上げたのは命であった。


「心配をかけて御免、でももう大丈夫だから!!そして・・・」


そういうと一日は再び灰色の輝きを放つ。するとその衣服や髪に飾りが増え、左手の甲に紋章の様な物が浮かび上がる。


「これは・・・一体何が・・・」


「塗るる冥界!!」


聖の言葉の後に一日が叫ぶと全てのアメーバの下に黒い紋章が現れ、そこから黒い棘が出現してアメーバを貫き、更に黒い何かのエネルギーの様な物を流し込んで消滅させる。


「す、すべてのアメーバが!!」


「復活したというだけじゃない・・・能力も向上しているのか・・・」


望の言葉に続く聖も驚きを無い。


「取り込まれたおかげではっきりとわかったわ。あのアメーバはこの・・・いえ、すべての世界において救世主となれる存在なんかじゃない!!ただの傲慢な塊よ!!」


これまでにない強気な口調ではっきりと言い切る一日。


「傲慢!?それは・・・」


一日に反論しようとする望、だがそこに


「これ以上暴れさせるな!!」


という声と共に武装を固めた自衛隊、魔王軍の連合が現れる。


「あれは・・・我が国の防衛戦力?どうして・・・」


命がそう呟くと


「標的確認、あそこにいる大人集団!!攻撃開始」


と言って連合は聖達に向かっていく。


「ま、まずいぞ!!こんな所で・・・」

「仕方ない、アメーバも全て倒されてしまった以上は退却するしかない!!」


聖はそう言うと一行にその場から逃げるよう促し、自らもその場を離れるのであった。


そして連合の一部戦力が追跡していくと一日達の目の前に一人の自衛官が立ち止まり


「ちっ、追いつけるか・・・」


と呟く。


「あの・・・あっ!!」


シオンがその自衛官に話しかけるとその自衛官は先日の戦闘で一日達が助けた自衛官であった。


「はい、皆さん、私です。これで先日の借りを返せたとは思えませんが・・・救援に来ました」

「でもどうして出動なんて・・・余程の事がないと・・・」

「・・・すみません、先日の戦闘で皆さんに助けられ後、偶然ですが見てしまったんです。皆さんがあのアメーバと戦う所を。そしてこれを・・・」


というと自衛官はスマートフォンを取り出し、その画面に映っているものを一日達に見せる。

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