母上様
「それはきっと、手が届くようになるからね。
来てくれてありがとうって言うんだよ。
年老いて、もう充分生きたって思えたら
今までありがとうって言いなさい。
まだ小さくてそれが何かわからなかったら
もう一度来てくれる?って聞くんだよ。」
とっても大切な宝物は、
ふわりふわふわ
手を伸ばしても届かなくなってしまった。
「涙がね。
まだまだ用意できないんだ。
だからまだ逝かないでよ」
魂の色さえわからない僕たちは
耳元からあなたの吐息を飲み込むだけ。
千年先もあなただけが染み込む
「それはきっと、手が届くようになるからね。
来てくれてありがとうって言うんだよ。
年老いて、もう充分生きたって思えたら
今までありがとうって言いなさい。
まだ小さくてそれが何かわからなかったら
もう一度来てくれる?って聞くんだよ。」
とっても大切な宝物は、
ふわりふわふわ
手を伸ばしても届かなくなってしまった。
「涙がね。
まだまだ用意できないんだ。
だからまだ逝かないでよ」
魂の色さえわからない僕たちは
耳元からあなたの吐息を飲み込むだけ。
千年先もあなただけが染み込む