表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔王対何かの戦い

伝説のトラッカーたかし

作者: 蟹地獄

荒れ果てた荒野にポツンと建つ魔王城の前。


トラック運転手タカシはトラックから降りて思い切り息を吸い込んだ。


タカシ「おい魔王!お前の城に荷物を届けに来たぜ!」


タカシのドデカイ声は魔王城内のあらゆる場所にある拡声器に流された。


しばらくして魔王が城から外に現れた。


魔王「ふん、無礼な人間よ!この城に入る者は、命を捨てる覚悟が必要だ!」


タカシ「何?!命を捨てる覚悟だと?それなら、まずはこのトラックの運転技術を見せてやる!」


タカシはトラックのエンジンをかけた。


魔王「何をするつもりだ?その車で私に挑むつもりか?」


タカシ「そうだ!お前の魔法なんか、トラックの馬力には敵わない!」


そう言うとタカシはトラックを発進させ、魔王に向かって突進していった。


魔王 「待て待て!」


タカシは待たない。


魔王「クッ、魔法で止めてやる!」


魔王は急いで魔法を唱えるが、タカシは急ブレーキをかけた。


タカシ「おっと、急ブレーキ!お前の魔法、効かねえな!」


魔王「何?そんなことが…!」


タカシ「トラック運転手は、急なカーブも得意なんだ!」


タカシはトラックを旋回させ、魔王の周りを回る。


魔王「くっ、逃げるな!私を侮辱するな!」


タカシ「侮辱?これが運転手の技術だ!さあ、荷物を受け取れ!」


バッ!


タカシはトラックの荷台から荷物を投げた。


魔王「それは…ピザ!?何故ピザがここに!?」


タカシ「お前の城に届けるピザだ!魔王も腹が減るだろ?」


魔王「う、うむ…そうだな。それなら…、戦うのはやめよう!」


タカシ「そうだ、仲良くピザを食べようぜ!」


魔王は困惑しながらもピザを受け取った。


魔王「人間の運転手、意外と面白い奴だな…」


タカシと魔王は笑いながらピザを食べた。


こうしてタカシと魔王は仲良くなり、人間と魔王による人魔不可侵条約が締結されたのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ