諦めた人は前世の恋人でした　

　アメリアは前世が病死したJKだったと夢を見て思い出した。異世界に転生したことに薬の研究中に寝落ちしてから気がついたのだ。死ぬ前の初恋の思い出も一緒に。
今世では薬師で健康体だが突発的に広まった疫病で両親を亡くしていた。
孤独なアメリアを支えてくれたのは幼い頃にロバートが教えてくれた薬草の知識と、地元の学院の同級生で大きな商会の子供のサラとギルの双子だった。
だがロバートは隣国へ医学を学びに行ったまま帰って来てはいなかった。
離れていても手紙のやり取りで気持ちは通じたままだと思っていたが、いつしか手紙は途絶えていた。仕方のない事だとアメリアは諦める事にした。
やがて奇跡の薬と言われるエリクサーを作れる薬師になったアメリアは各国が色々な方法で狙う人物になっていた。助けてくれたのは昔からの親友のサラとギルだった。
アメリアとロバートが離れ離れになってから十年が経ち、ようやくロバートは母国に帰れる事になったが、一番にアメリアに会いに行ったロバートが聞いたのは彼女の両親の伯爵夫妻が亡くなった事とアメリアの行方がわからないということだった。真っ青になったロバートは実家の公爵家に急いで帰りアメリアの捜索を始めた。　　


拙い文章に手を入れ題名を変えました。（旧題　貴方と恋に落ちる時）もう少し編集するかもしれませんがストーリー的にはハッピーエンドです。宜しくお願いします。