追放する側からされる側になりました
「手短に言う、ラットお前クビ」
「はい?」
勇者パーティーに誘われて一ヶ月が経過したある日。勇者であるクロウから、自身が宿泊している部屋へ呼び出され来てみれば、いきなりそんなことを言われた。訳がわからない。
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ!?急に何なんだよクビっていきなり!?」
「……アリス」
「はい」
クロウは俺の言葉を無視し、もう一人のメンバーである聖女アリスは俺の近くにある机に紙の束をおいた。
「何だよこれ」
「お前のレポートさ。見てみろよ」
促され、紙をペラペラと見てみるとそこには俺の詳細に記録がされていた。