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日常の創造

 絶望からはじまった僕の物語は、放課後に向かおうとしていた。


 日直の号令がかかる。やる気のない30人分の声がこだまし、そして、やっと僕の放課後が訪れるのだ。

 僕みたいな、一人ぼっち野郎には、放課後予定があるなんて、思うやつはいないだろう。

 だがしかし、僕には予定があるのだ、それも月曜日から金曜日まで全部だ。だから、僕は決して寂しくないのだ。忙しいから。それも毎日あるから。そこら辺は、普通の一人ぼっちとは違うところだ。


 僕はクラスメイトは半分以上が運動部に入っている。別にスポーツが推しの高校というわけではないが、なぜか僕のクラスは運動部が過半数を占めていた。大体の運動部は放課後に練習があるので、僕のクラスは放課後になった瞬間にクラスの半分以上が消えるのだ。もちろん、残っている運動部の面々もいるが、そいつらも5分たたないうちに、その姿は確認できなくなる。

 今現在、放課後になり、5分経過というところだか、クラスは閑散としていて一人当たりのパーソナルエリアが物理的にあがり、とても居心地がいい空間である。

 僕はどこの部活動にも入っていないので、このせわしない空間でもゆとりある行動ができる。

 しかし、僕も基本的に5分過ぎあたりには教室から出ている。それはある場所へと向かうためである。そこは、幾千を超えた人類の英知が集約された現代に残された神秘の場である。

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