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魔石について

 魔石、または魔導石とは、魔術石、魔法石の二種類がある。魔術石は、魔導を閉じ込

めておくことができる特殊な石――魔術原石に魔術を閉じ込めたものだ。

 魔術石は色の付いた白い模様の様な線が入っている石だが、魔法石は半透明で、石の

中に模様が入っている。まるで宝石の様に輝いている石だ。

 魔術石は魔導と同じく魔力とマナを使うことで使用できるが、魔術石に含まれる魔力

には限度があり、数時間または数回使用すると失われる。また、魔石なく使用する魔導

と違って使用に消費される魔力の量はとても少ない。この世界に住む生命体のほとんど

は魔力を持って生まれて来る。つまり、魔導士ではない一般の方にとって、魔術石を使

って火を起こしたり風呂場に水を溜めたりするなど、生活の必需品となっている。

 魔術原石は素材を使用して魔術を閉じ込めることが可能だが、なくなる度に何度も充

填していると、破損してしまう。正直一般の人は新しい魔術石を買った方が早い。

 鍋や壷を片づけ、珈琲を飲む私にカンヤさんは言う。

「魔術石については私も大体のことは知っています。生活する上で欠かせない物ですの

で。でも、わからないことがひとつありまして……。魔道具屋さんで火の魔術石買うと

しても、何種類もあるじゃないですか。例えば火を起こしたり、飛ばしたり……。あ

れってどうやって見分けているんですか? 私、いつもお店の人に訊いちゃうんですよ

ね……」

「実は魔石って同じ属性の物でも全部色が違うんですよ。火の魔石は全て赤色っぽく見

えますが、少し色が違ったりします」

私はコートの内ポケットから火の魔術石を取り出した。ひとつはその場に火を起こす魔

術石。もうひとつは火を飛ばす魔術石。カンヤさんはそのふたつを見比べているが……。

「う~ん……私にはふたつとも同じ色に見えます……」

「片方が赤色で、もうひとつは緋色です。一般的に使われているのはその場に火を起こ

す緋色で、赤色は火を飛ばします」

私が先程充填した火の魔術銃のマガジンも緋色の魔術石だ。

 私は魔術石を内ポケットに戻しながら言った。

「もし家庭で使う火の魔術石の見分けがつかないなら、お店の人に三の二番と言うとい

いですよ。

「三の二番?」

「はい。魔石にはマジックネームとマジックコードと言うのが割り振られているので、

三の二番と言うと緋色魔術石を持って来てもらえますよ」

「そうなんですね。覚えておきます」

 「さて、次は魔法石について話しましょうか」

 魔法石とは、魔法原石に魔力を閉じ込めた物である。が、それをできるのはハイエル

フや魔族くらいである。

 カンヤさん「はい」と手を上げた。

「ハイエルフってなんですか?」

「ハイエルフというのはエルフの神様の様な存在で、エルフの方でも会ったことがある

方はほとんどいないと言われている、正に伝説上の存在と言えます。魔力量は魔族と同

等、またはそれ以上と言われているそうです」

「ハイエルフか魔族……人間には作れないんですか?」

「作れなくはないんですけど、ひとつ作るのに何十人もの魔法使いがいたとしても、半

月くらいの期間をかけなければ作れません。つまり、魔法石というのはそれほどに貴重

な物なんです」

「それだとすると人間が魔法石を手に入れるのはとても大変なのでは?」

「確かにそうなのですが……。実はですね、魔法石を作るのはあまりやらないんですよ

ね……」

「えっ? それじゃあ魔法石はどうやって……?」

「それを説明する前に、カンヤさんはこの世界の神様について知っていますか?」

「神様?」

「はい。この世界、エムアースには八人の神様がいるとされています。火の神フェグニ

ス、水の神アクア、風の神ウエントス、土の神テラ、光の神エークス、闇の神ロドネス。

そして全能神アレスと龍神ヨシュアです。細かく言うともっといるんですけど、取り敢

えずこの八神を知っておけば問題ないでしょう」

「その八神と魔法石にどんな関係があるんですか?」

 この世界、エムアースにはその八神の神の加護を受けた地域が存在する。火の聖地

フェグニス山、水の聖地水龍湖、風の聖地風の谷、土の聖地ドワーフ迷宮、光の聖地

エークスサンクチュアリ、闇の聖地ドゥケルハイド、龍神の聖地龍神山、そして全能神

の聖地ロンドベルト平原だ。

 加護を受けた地域では、その加護の受けた属性の魔法石を採掘できることがある。例

えば火の聖地フェグニス山周辺では火の魔法石。水龍湖周辺では水の魔法石といった感

じだ。また、加護を受けた場所には祭壇があり、そこに魔法原石を置き祈りを捧げると、

加護によって魔法石に進化するとそうだ。ちなみに、全能神の聖地ではどの属性の魔法

石でも採掘できる。

 カンヤさんは言う。

「世界にはそんな場所があるんですね。初めて知りました」

「私もほとんど本で得た知識で、実際には行ったことがあるのは龍神山くらいです」

 最後に魔導宝石の話をしよう。

 魔導宝石とは宝石に魔力を込めることで作ることができる。主な効果は魔力を増幅さ

せ、威力を高める。またその他に、魔力を流すと何かを作動させたりすることもできる。

 作成するには宝石が必要で、宝石によって効果が変わったりする。例えばルビーなら

火の魔導の効果を高めたり、アクアマリンなら水の魔導効果を高めたりできる。

 カンヤさんは言う。

「宝石ですか……私には手が届かないですね」

「そうですね。一般の魔導士には中々手が届きませんね」

 魔石の話はこのくらいでいいだろう。次は魔道具の話しでもしようかな。

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