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ウッドデッキで昼食

 メイドさんに案内されてリビングへ。

 メイドさんの話によると、今日は天気が良いので昼食はリビング横のウッドデッキで

取るらしい。

 ウッドデッキに向かいながらメイドさんは自己紹介してくれた。彼女の名前はマコナ

ス・セロース。ここのメイド長をしているそうだ。

 リビングに着くとマコナスさんに促され、室内へ。

 室内はかなり広く、奥の中央に暖炉があり、その手前に絨毯が敷かれている。そして

その上にはソファーがコの字に置かれ、中央にテーブルが置かれている。外側には戸棚

が置かれていて、中には人形やオモチャ、本などが置かれている。それと壁には絵画や

鹿の剥製が飾られている。しかしそれ以外にはスペースを持て余すように何も置かれて

いない。

 マコナスさんたちはおそらくこの部屋で寛ぐことはないだろう。そう考えると家族四

人でこの大きな部屋を使うには広すぎるかもしれない。それとも貴族のお屋敷はだいた

いそんなものなのだろうか。

 マコナスさんはリビングに入って左側へ進んで行く。その方向には掃き出し窓があっ

た。窓を出るとそこはウッドデッキだ。

 ウッドデッキの中央に木製のテーブルと椅子が置かれていて、テーブル奥の右側の椅

子にアドルフさんが座っていて、その隣の椅子にはアテリアさん。

 子どもたちは椅子に座っておらず、いまだにロロ君と庭を駆けずり回っている。

 マコナスさんと、その場に居た黒髪ショートのメイドさんがアドルフさんの正面の椅

子と、その隣の椅子をそれぞれ引いた。

「セレスティア様、カンヤ様、こちらのお席へどうぞ」

私とカンヤさんはお礼を言い、椅子に座った。

 アドルフさんが言う。

「ウチのシェフは一流ですよ。ぜひご賞味ください」

 私たちが入って来た掃き出し窓から一台のワゴンが現れた。ワゴンは金髪ロングのメ

イドさんに押され、私の右側に停まった。メイドさんは運んできたワゴンから大きなお

皿をテーブルの上に並べる。お皿の上に並んでいるのはサンドイッチだ。

「今日の昼食はサンドイッチです。ひとつはサニードリー産のカツサンドとタマゴサン

ド。次にカイラニオ産の海老カツサンドとツナサンド。最後にアテリア様のご実家から

いただいたサラダサンドでございます。お飲み物はカフェオレに致しました。おかわり

も御座いますので、遠慮なくお申し付け下さい」

 アドルフさんが「いただきましょう」とサンドイッチに手を付けた。しかしそれより

も早く手を付けた者がいる。いや、手ではなく口だが。そう。アデルである。アドルフ

さんはサンドイッチを持ち、口を開けた状態でアデルを見ている。私は言った。

「これはこういう生き物なので、気になさらないで下さい……」

「は、はぁ……」

 アテリアさんがいまだにロロ君と走り回っている子どもたちを呼ぶ。

「あなたたちー、ご飯よー」

「は~い」

子どもたちとロロ君がこちらへ駆けて来る。アテリアさんは金髪ロングのメイドさんに

言った。

「セリカ、ロロの食事も持って来てくださる?」

「はい、只今」

金髪ロングのメイドさんは掃き出し窓から出て行った。セリカという名前らしい。

 子どもたちが外の洗い場で手を洗っている中、私はタマゴサンドに手を付ける。マス

タードの辛さがいいアクセントになっていて、とても美味い。そしてそんなタマゴサン

ドにカフェオレが良く合う。

 私がタマゴサンドを楽しんでいると、子どもたちが来た。子どもたちは椅子に座るな

り「いただきま~す」とサンドイッチを手に取り、食べ始めた。しかしその手はすぐに

止まる。

 子どもたちはアデルを見ている。私は言った。

「これはこういう生き物なので、気にしないでね……」

 それからニ十分後。

 サンドイッチを食べ終えた私たちは、団欒を楽しんでいた。

 サンドイッチを大量に食べていたアデルはピーター君とミアちゃんと遊んでいる。子

どもたちは「待てー!」とアデルを追いかけているが、もう少しのところで捕まらない。

私はその光景を見ながら「素敵なお庭ですね」と言った。するとアドルフさんが言う。

「はっはっはっ。実は我が家の庭はベネオスで一番広いんですよ」

「そうなんですか? 凄いですね」

しかしアドルフさんを見てみると、脂汗を流し、目線が泳いでいる。

 アテリアさんが呆れながら言う。

「あなた、嘘がバレバレよ」

どうやらウェインさんは嘘が下手なようだ。


 その後来客があり、ウェインさんとアテリアさんは行ってしまったが、私とカンヤさ

んはウッドデッキでカフェを楽しみながら過ごした。アデルはずっとピーター君とミア

ちゃん、そしてロロ君と遊んでいた。

 私たちがウッドデッキにいる間ずっとセリカさんが居てくれて、カフェオレがなくな

るとおかわりを注いでくれた。

 夕方になる頃には来客は帰り、夕食の時間になった。

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