Into my dreams
不定期に投稿しようと思います。お願いします!
「はぁー、疲れたー。」
俺はそう言うと、ベットに飛び込みすぐに寝てしまった。
目が覚めると俺は椅子に座っていた。辺りは一面草原でどこまでも広がっている。
「えっ!?何処だよここ?」
夢なのか?でも、夢にしては感覚がありすぎる。
「やぁ。目が覚めたかい?」
後ろから聞き覚えのない男性の声が聞こえた。
「僕は転生神リンネだ。君は僕に選ばれた凄い人だ!」
俺は混乱している。なんだこれ?もしかして、ラノベとかでよく見る異世界転生か?
リンネと名乗る者は明らかに日本人ではない顔付きだ。髪は長く金色。背中には羽が生えている。明らかに人ではないだろう。
「混乱するのも分かるさ。突然だが、君はこれから異世界に転生してもらう。」
「おっさんマジで言ってんのか?」
「おっさんでは無い!リンネとでも呼んでくれ。」
リンネはそういうと、咳払いをし説明しだした。
「君は僕に選ばれたのだが、異世界に行くにあたりここで一週間修行してもらう。修行の内容は、一日に腹筋、背筋、腕立て伏せ、スクワット、それぞれ百回。そして、10キロマラソンをしてもらう。それを4日間。その後、2日間剣術の勉強。そして最終日に僕と戦ってもらう。ルールは簡単だ。木刀を僕の体に触れさせることが出来たら君の勝ちだ。説明は以上だ。なにかあるかね?」
(疑問しかないが受け入れるしかないのか)
俺は逃げる事を諦めリンネに質問をした。
「その、もしお前に剣を触れさせることが出来なければどうなるんだ?」
リンネは、少し考えて説明しだした。
「その場合残念ながら君は異世界に行くことは出来ない。」
マジかよ。ってことは異世界転生出来るかどうかの『試験』みたいなものか。
「他には何かあるかね?」
俺は首を横に振るといきなり修行が始まった。
しんどい。きつい。死にたい。それでも、リンネはずっとそばにいてくれた。時々「頑張れ!」とか「いけるぞ!」とか、俺が死にそうな時は「あまり無理はするな。」と心配してくれた。リンネは意外と優しかった。剣術の修行では手の皮がズルズルに剥け所々マメができている。そして、最終日を迎えた。
「とうとうここまで来たかね。君はとてもセンスがある。」
「ちょっとは手加減してくれよリンネ様」
互いに言葉を交わし合い戦闘態勢に入る。
「では、行くぞ!」
リンネの威勢のいい声で俺たちは走り出した。互いの木刀がぶつかり合う。
ピピピッピピピッ
「ん?なんだ?」
眠い目を擦り、体を起こすとそこは見慣れた俺の部屋だった。
「なんだ夢か。」
俺は少しガッカリしてベットから降りようとする。その時右手に激痛が走った。俺の右手は皮がズルズルに剥け所々マメが出来ていた。
「なんだよ……これ。夢なのか?」
俺は疑問を抱えたまま部屋を出た。
高校生です。休校中でとても暇なので書いてみました。
初の作品なので、どうか暖かい目で見ていただけるとありがたいです。