野球ゲームの必要性
さなみは迷っていた。
ブームに乗るのかはたまたイレギュラーなものに手を出すのか。
この選択は死活問題に繋がると悟った。
やっぱり学校の話についていくためここはブームに乗っていきますか。
そう決心したさなみはある店に入っていった。
"ゲーム売り場"
流行りの獣達と一緒に街を作るゲームを買いに来たのである。
休日の暇をいやしてくれるであろうことは間違いない。
店内に入って例のゲームを探しているとその場には似ても似つかない友達がいた。
「あかり久しぶりこんなところでどうしたの?」
野球少女は笑顔で振り向くと仁王立ちで
「ゲームを買いに来たのさ!」
と言ったのだ。
あの野球しか頭にないようなあかりがゲームを買いに来ているなんて信じられない。
まさかあの流行りの例のゲームを買いに来たのか?
恐る恐る聞いてみる。
「まさかあかりもあの例のゲームを買いに来たの?」
「もちろんさ今日発売のゲームプロ野球スピリッツでしょ?」
「あっうん。そうだね。」
思わず棒読みになってしまった。
考えてみればそうに決まっている。
「よければこのあと家で一緒にやらない?」
「いいの?やるやる!」
「うちの家族は全員強いんだ覚悟しておいてね。」
ということはあの人もくるのかと思ったが口には出さないでそのままついていくことにした。
あかりの家に着くと早速電源を付けてお互い推しのチームを選ぶと早速試合が始まった。
流石にやったことが全くないわけではないので少しはいい試合ができると思ったがどんどん点を入れられて終わってみればコールド負けになっていた。
「えっなんでこんなに強いの?」
「それはもう勉強をしているからさ。」
なんの勉強やねん。と突っ込もうとしたときあの人が現れ説明を始めた。
「ずばり!それは配球や交代のタイミングとかの試合運びについてだね。」
「あっ塾長こんにちは、ところでゲームでそんなのが勉強できるんですか?」
「できるとも!なんならこのゲームでしか体験できないことがたくさんあるんだ。中学野球までしか野球をやっていない子のほとんどが野球の監督がどんな風になされているのか理解ができていない。いや、できる場面がないだからこうやってあかりにはゲームで監督がどんなことを考えながらやらないといけないか学んでもらっているんだ。」
「なるほどそれで配球と交代なんですね!」
「相手が何を待っているのか配球はそこを起点に考えないといけない。チーム全体で狙い球を決めているところもあれば個人に任せているところもある。交代も選手全員のコンディションが見えていないとなかなか出来ない。ゲームだとそこらへんを気軽にできて学べるから我が家では重宝しているんだ。」
「確かに監督の立場が理解できれば自分の交代なんかも納得できるようになって今後どうやって練習をすれば交代させられないか明白になりますね。」
「そうだよ。配球なんかも今はコントロールや球種が少ないからそこまで配球に重要性を感じないけどレベルが高くなるにつれて必要になってくるから今のうちにゲームとかで抑えるバリエーションを増やしておくんだ。」
改めてすごい家族だと思った。
娯楽であるゲームですら自分の糧にしようとしているなんて尊敬してしまう。
「よし、あかり俺ともう一試合だ!」
「わかった!この前は引き分けだったから今日で勝ち負けをつけよう。」
いや、結局楽しからやってるやないかい。
とおもったけどそっと心にしまって
「私も次やらせてください。」
ゲームはたのしみながらやらないと損だからね。
投稿ペース遅くなりますが
楽しみに待っていてください。




