表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
下手なので野球教室に通ってみた  作者: あつ
序章 出会いと日常
16/24

軸足のタメ

 さなみは、美少女2人と連絡先を交換していると、感じたことある気配が背後からやってきたことに気づいた。


 「あかり、久しぶり。それと塾長も。」


 「なんだ、さなみ、私は、ついでなのか。」


 塾長の寂しそうな声に当たり前だ!っと声を被せながら突っ込みたくなる気持ちを抑えて、あかりに話しかける。


 「さっき、バッティングセンターで仲良くなった。ヴィーカとナーシャだよ。今連絡先を交換していたところ。」


 「それは、いいね是非私も連絡先を交換したいな。」


 「ズドラーストヴィーチェ、あかりさん。私らも是非交換したいわね。ねぇナーシャ。」


 「そうね。」


 なんか、少し会う前からバチバチの3人だが気にせず、バッティングを始めることにした。

 メンタルの問題で改善されたさなみのバッティングだったが、やはり、さっき見たヴィーカのバッティングフォームが頭から離れない。

 あの美しいフォームは、どうやったら再現出来るのであろう。

 あれくらいのクオリティを出せるのであれば力もいらず、男子にも負けず劣らずの飛距離を出せる気がする。


 「ヴィーカ、もう一回私の前でバッティングしてみてくれない?参考にしたいの。よかったらナーシャのバッティングも見せてよ。」


 ヴィーカのバッティングがこれだけすごいんだからナーシャもきっと凄いのだろうと思って声を掛けたが、


 「私は、遠慮したおくわ。ヴィーカの方がすごいから参考にするならそっちの方がいいしね。」


 「まあ、任せてよ私のバッティング見てて。」


 やんわりと断られてしまったが、まあいいかと気にせず行こうとしたところ、さなみが少し顔が怒っているように見えたが何も口を開かなかった。

 さなみにどうしたのかと聞いたが。いいや、と答えるのみで特に何も話そうとしなかったのでそのままヴィーカのバッティングをもう一度見ることにした。

 相変わらず寒気を感じるほどに綺麗なフォーム、スイングを始動してからインパクトまで無駄がないのが、すぐにわかる。

 おそらくそこまで力を目一杯使って振ってる訳ではないのだろうが打球の速さが尋常ではない。

 そして、あかりが一番気になったのは、踏み出す足がすり足だったことだ。

 かの大谷翔平がメジャーリーグに行った際にフォーム変更でやったことで有名だが、やはり足を上げた方が力が入るし、スイングスピードが上がる気がする。

 その点をバッティングが終わったヴィーカに聞いてみる。


 「このすり足打法は、右足のタメを意識する為にやっているのよ。ヒップヒンジの体勢からラテラル方向にパワーを送る動作がスムーズで突っ込みを抑えれるから間が作りやすいんのよね。私たち女は、やはりパワーがないのがネックだけど、こういった間でコンタクト率を上げていけば自ずと打球速度は上がっていくわ。」


 なるほどよく分からん。

 日本語なのかもしかしたら外国語なのか?と考えていると今度は、頼もしい塾長が解説をきてくれた。


 「つまり、この美少女ヴィーカさんは、すり足打法で足の力を最大限に使うから力は、そこまでいらないのでバットの芯に当てることを重視しているということだよ。」


 それは、私もすり足打法をして見た方がいいのかと聞いたがそこは、試合で使うかは、別にしてフォーム矯正としてありかもという返答だったのでひとまず試してみる。

 やってみると一球一球しっかりと右の臀部に体重を乗せないといけないので足がめちゃくちゃキツくなってくる。

 よくプロ野球で振る体力という言葉を聞くがこういったところも入ってくるのだろう。

 すぐ疲れて棒立ちになってしまい、ボールと目線がズレてよくミートしなくなってしまった。

 そして、タメることを意識しすぎて身体がうちに入ってしまい、バットの始動が遅くなってしまっていた。

 所謂、二度引きというやつだ。

 やはり、ヴィーカの野球センスと筋力は、只者ではない。


 「ここの意識が変わってくると、縦振りといって打球に角度をつける振り方がやりやすくなってくるんだ。焦らず下半身の使い方をマスターする必要があるね。あと使い方以前に下半身のトレーニングも足りないみたいだ。」


 塾長がそんなことをいいながら、目を光らせていた。

 そんな中、お互いメダルも尽き帰る雰囲気になっていった。


 「ヴィーカ次会った時、完全にマスターしておくから、また野球やろうね。」


 そう話しかけると、


 「いや、近いうちにまた会えるよ。」


と言い残し、美少女2人は、バッティングセンターを後にしていった。

 さなみは、終始無言を貫いていたが、2人が去った後、やっと重い口を開いた。


 「実は、あの2人は、、、」


 衝撃の事実というか、納得の事実というかそんな真実をさなみから聞かされ、あかりは、もっと野球がしたくなり、昼ご飯の中華のことも忘れて、塾長と次の野球塾のスケジュールを確認した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ