表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
下手なので野球教室に通ってみた  作者: あつ
序章 出会いと日常
13/24

意外と知らないルール

 本日の試合は、クラブの県大会一回戦だ。

 万年一回戦負けのさなみ達のチームはいつもどおりやる気はないがさなみは妙に張り切っていた。

 すこぶる調子がいいからだ。

 最近ヒットも出てきているしエラーもしていない。

 試合のヒーローになる日も近いのでは?と思いながらの本日の相手もどうやら一回戦ということでどこか気が抜けているように見えるこれはチャンスだ。

 そして監督である父から


 「さなみ、今日は6番レフトだよろしくな」


と言われた。

 いよいよ打順も上がってきた。

 今日は勝つぞと気合を入れる。

 そして整列から流れるようにプレイボールがかかる。

 意外とテンポ良く試合が進みさなみの今試合初打席身長が高いオーソドックスなオーバースローの投手で変化球も見たところ緩急の様に使うカーブしかない。

 真ん中から内付近のストレート待ちで振りまけないよう若干バッターボックスの後ろに足を置く。

 その一球目は予想外れてカウント球のカーブだった。

 しかし、真ん中からやや高いところから入ってくる球だったのでしっかりとトップを崩さず払うようにセンターに向けて打った。

 打球は、ショートの横を抜け見事にセンター前に抜けそうだったがショートの見事な守備でアウトになってしまう。


 「うそ!」


と思っていたが妙な感触が残った。

 歩きながらベンチを見ていると何故かメンバーがキャッチャーの方を指差している。

 するとキャッチャーのミットが吹っ飛んでいたのだ。

 すると監督から


 「さなみ、打撃妨害だ。ランナーに残れ。」


と言われた。

 私は、なんのことかよく分からず一塁に残った。

 あとから聞いたが、どうやらスイング中にバットがキャッチャーのミットに当たると打球が飛んだかの有無に関わらずランナーの出塁が許されるらしい。

 地味であるが意外とあるプレーのようだ。

 また、次の打席も珍しい打席結果になった。

 さなみの次の打席、ワンアウトランナー三塁


 「よし、次もカーブ狙いだ。」


と意気込んでさなみは、後ろの方に打席を構える。

 初球またしてもカーブできた。

 もらったと思っ切り振ったところライトにフライが上がった。

 またも妙な感触だったが、打球は、どんどん伸びていきなんとライトオーバーのツーベースとなった。

 しかし、またしてもさなみのバットは、キャッチーのミットに当たっていたのだ。

 さなみは、先ほどのプレーでルールについて学んだので泣く泣く一塁ベースに戻ろうとすると、

 

 「いや、さなみは2塁に残れ!」


監督が叫びながらベンチを出てきて審判の何やら話している。

 どうやら、打撃妨害の選択権と言って

1.バッターは、一塁に進塁する

2.打撃結果に準ずる

以上の2つから選択できらしい。

 もちろんランナー2塁の方が有利なのでそっちを選択したということだ。

 さなみの次のバッターもしっかりとヒットを打ち、一点が入ってそれが決勝点となり、一回戦を勝利した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ