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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 東北
95/270

7874T列車 もうちょっとどうにかならなかったのか

皇紀2745年3月31日(第37日目) 国鉄(こくてつ)常磐線(じょうばんせん)内郷(うちごう)駅。

 列車を内郷(うちごう)駅で降りて30分くらい歩くと阿弥陀堂につくことが出来る。国宝に指定されているようで建物や回りから伝わってくる雰囲気で心を落ち着かせる。最近列車の時間ばかりに追われて、心の安まるタイミングって言うのが全然巡ってこなかったからなぁ。

「落ち着くねぇ・・・。」

「ああ。」

スズメの鳴き声が耳に入る。

「こういう時間にはお茶が合うよね。」

「ハハハ。日本人ってやっぱり落ち着くにはお茶だな・・・。」

「でも、お茶無いんだったねぇ。ナガシィ買ってきて。」

「何でだよ。言いじゃんか。お茶なんか無くても落ち着けるんだから。」

「お茶が合うって言ったのはナガシィよ。」

「それを言ったのは萌だ。」

「フフフ。」

 僕はちょっとスマホで時間を調べた。内郷(うちごう)駅までここから30分かかるからなぁ。それに次の磐越東線(ばんえつとうせん)の列車を逃すわけには行かない。常磐線(じょうばんせん)東北本線(とうほくほんせん)と違い待たずに列車に乗れるような路線じゃ無いからだ。

「あっ。」

「どうかした。」

「萌、次の常磐線(じょうばんせん)乗らないと磐越東線(ばんえつとうせん)がヤバい。」

「次の常磐線(じょうばんせん)の列車って。」

「後15分後。」

「慌ただしいわねぇ・・・。」

どうも落ち着くこととは無縁であるらしい。

内郷(うちごう)常磐線(じょうばんせん)(たいら)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路内郷(うちごう)駅から使用再開

 阿弥陀堂からタクシーを拾い、内郷(うちごう)駅まで急いで貰った。10分くらいで駅に着いたので、間に合う。しかし、少々危うかった。時間に追われているときのタクシーの焦りは本当に心臓に悪い。

(たいら)磐越東線(ばんえつとうせん)郡山(こおりやま)

 (たいら)駅で常磐線(じょうばんせん)の列車を降り、僕たちは磐越東線(ばんえつとうせん)の列車に乗り換える。磐越東線(ばんえつとうせん)の列車を終点の郡山(こおりやま)駅まで乗り通し、昨日旅だった駅に戻ってきた。東北本線(とうほくほんせん)に戻ってくるといつもの慌ただしさが戻ってくる。

郡山(こおりやま)東北本線(とうほくほんせん)特急「やまびこ」→仙台(せんだい)

 東北本線(とうほくほんせん)の特急列車に乗り、仙台(せんだい)駅まで進む。「やまびこ」に乗っていると時折白い高架橋が見え隠れする。あれは東北新幹線(とうほくしんかんせん)の高架橋となるものであろう。あれらは逼迫している東北本線(とうほくほんせん)の線路増設と言うことになっているが・・・あれは現状打破の切り札だ。

 新幹線の線路が再び近づいてくると福島。そこを通り過ぎて、再び高架橋と併走するようになれば、東北一の街仙台(せんだい)に到着する。辺りは暗くなり始めている。

仙台(せんだい)来たし、牛タンでも食べようか。」

「今から牛タンは時間かかると思うわよ。」

「それでもいいだろ。」

「まっ、ナガシィが食べたきゃどうぞ。」

 仙台(せんだい)駅のホームに降り立つ。「やまびこ」は客を仙台(せんだい)からの客を乗せ終わるとさっさと盛岡(もりおか)に向けて走って行った。その後、間髪いれずに青森(あおもり)行きの特急「はつかり」が入る。今から青森(あおもり)に向かったら青森(あおもり)到着は23時くらいになるか・・・。そんな時間についても北海道に渡る人いるんだなぁ・・・。感心しながら、仙台(せんだい)のホームを後にした。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路仙台(せんだい)駅で途中下車


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