表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 首都圏
93/270

7872T列車 考えてないなりに考えてる

皇紀2745年3月30日(第36日目) 国鉄(こくてつ)常磐線(じょうばんせん)水戸(みと)駅。

 水戸(みと)駅で降りて偕楽園へと向かった。春のお花でも眺めて疲れを取って貰おう。しかし、そう上手くは行かないものだ。梅の花は咲いてはいるがチラホラという表現が合うという具合だった。まぁ、疲れを取るには十分だ。

水戸(みと)常磐線(じょうばんせん)特急「スーパーひたち」→(いずみ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路水戸(みと)駅から使用再開

 水戸(みと)駅からは常磐線(じょうばんせん)の特急「スーパーひたち」に乗車。白い車体はこれまで多くみてきた485系特急電車とは一線を画する。タキシードボディと言われるこの車体はなんとも美しい。

 日立、高萩と停車すると東北が近づいてきたことを実感する。勿来駅を通過すれば、東北に再び足を踏み入れる。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路(いずみ)駅で途中下車

 (いずみ)駅から再びバスの力を借りて水族館を訪れることにする。魚が悠々と泳いでいる姿を見ていると「君たちは何も考えなくて良いねぇ」と言いたくなるが・・・。ぐるぐる回る魚の群れが一瞬乱れたかと思うと風穴を開けられた場所から回遊魚が現れる。

「あっ、今もしかして食べられちゃったかな。」

「こいつらも考え無しには生きられないか・・・。」

「何か言った。」

「いや、何も・・・。」

「・・・この子達も食べられちゃうかもしれないから、可哀想だなぁ・・・。」

「可哀想かな。」

「ナガシィはなんとも思わないの。」

「別に、可哀想だとは思わないね。実際に宇美で起こってる出来事が水族館で起こってるだけでしょ。」

「はっ、醒めてるねぇ・・・。」

「ああ。お腹減ってきたなぁ・・・。お魚がお魚食べてるところみてたら、魚食べたくなってきたなぁ・・・。」

「あんたはマグロか何かか。・・・ちょうど後ろにお寿司屋さんあるけど。」

「おお、こんな所にお寿司屋さんが。」

「わざとらしいなぁ・・・。」

「まぁ、そう言うなよ。ねっ。」

「ねっ。って・・・。」

「萌はそう言う気分じゃ無い。」

「お魚食べられるところをみてからお魚食べようって言う神経はちょっと理解できないかなぁ・・・。」

「・・・。」

「まぁ、良いけどね。どうせもう舌がお寿司なんでしょ。」

「よく分かってるねぇ。」

「ナガシィ、結構頑固だし。」

「奢ろうか。」

「そう言うところ気にしなくて良いの。その前に奢るも何も無いでしょ。夫婦なんだから。」

そう言われると何か恥ずかしいなぁ・・・。

「早く入らないとお店しまっちゃうよ。」

「あっ、そうだな。」

 たらふく食べたら再び常磐線(じょうばんせん)に乗り湯本(ゆもと)駅で下車する。今日はハワイで泊まろうか。

(いずみ)常磐線(じょうばんせん)湯本(ゆもと)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路湯本(ゆもと)駅で途中下車


一口メモ

国鉄(こくてつ)651系

常磐線(じょうばんせん)の特急「スーパーひたち」として走る特急電車。先頭にはディスプレイを用いた列車愛称表示があり、少しずつ画面が変化する。この車両の投入で余剰となった483系は東北の長距離特急に転身している。


特急「スーパーひたち」

上野(うえの)(たいら)原ノ町(はらのまち)仙台(せんだい)間を常磐線(じょうばんせん)経由で結ぶ特急列車。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ