7865T列車 見る目無し
皇紀2745年3月27日(第33日目) 国鉄青梅線立川駅。
今日も昨日と同じ戦法を採った。断じて寝坊したわけではない。ラッシュ時間帯を外して、ホテルを出る。果たしてこの作戦が成功していると定義するのかどうかは人の両をみて判断したいところではあるが。相変わらず首都圏の通勤客は多い。まだ学生がここにいないだけ増なのかもしれないが・・・。
立川→青梅線→拝島
枕崎→広尾間の最長往復切符往路立川駅から使用再開
列車に乗っていると前方からオレンジ一色の201系が走ってくる。真ん中に「青特」の文字が目立つ。青梅線の東京行き「青梅特快」だ。この時間でも東京首都圏に向かう客は多いんだろう。駅で待つ人間の数は多かった。
拝島駅で列車を降り、八高線の列車に乗り換える。
拝島→八高線→高麗川
高麗川→八高線→高崎
高麗川まで八高線は電化されている。一方、高麗川から北はディーゼルカーがのんびり走るローカル線へと姿を変える。変化の激しい路線って言うのは日本全国いくらでもあるが、首都圏に近くて一番姿を変えるって言うのはこの路線くらいしかないだろう。
「長閑だねぇ・・・。」
「そうだな・・・。」
そんな言葉くらいしか交わせないくらいのんびりしている。
右側に複々線の線路が現れる。高崎線が合流してきたのだ。こちらは減速していったん止まる。程なくして特急列車が通過していく。新潟行きの「とき」らしい。特急列車を待ってから、八高線のディーゼルカーも発車。高崎線に入ってから倉賀野駅に停まった。倉賀野は高崎の一つ隣の駅である。自分たちの地元を経由して、ここまでまわってきたのだ。八高線をのんびり走ってきたディーゼルカーも高崎線に入ったので余りのんびりはしていられなくなったらしい。さっきまでとは打って変わってエンジンを吹かした。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路倉賀野駅停車に伴い途中下車
倉賀野→高崎間特例適用の上便宜乗車
「ナガシィ。もうちょっとでお昼だけどどうする。」
「あっ、そんな時間かぁ・・・。早いね。」
「そりゃ、今日もゆっくり出発したんだからさ。で、どうするの。」
「うーん・・・。」
ちょっと考える。高崎だったら横川の峠の釜飯を売ってるかな。
「じゃあ、高崎で駅弁買って折り返しの特急で食べれば良いでしょ。自由席ぐらい座れるら。」
高崎駅についたら駅弁売りを捕まえる。峠の釜めしはちょうど残り二つだったので、それを買ってから特急列車に乗って大宮駅に戻る。「とき」は高崎以北から乗ってきた乗客でごった返している。
「ナガシィ。さっき自由席くらいなら座れるって言ってたよね。」
「こ・・・これは見立てが悪かっただけだよ。」
「ハァ・・・。大宮まで立ち確定かぁ・・・。」
「いや、まだ分かんないよ。」
これは指定席にしておくんだったなぁ。車掌捕まえて今からでも持っている自由席特急券を指定席券に変えて貰おうか。と思ったのもつかの間。
「この列車は現在多くのお客様にご乗車いただいております。指定席は満席となっており、自由席から指定席への変更は出来かねますのでご了承ください。」
と無慈悲なアナウンスまである。
「何が分かんないんだって。」
「ゴメン。色々と甘かったみたい。」
大宮に着いたら、この釜飯を片付けるのが先だな。
高崎→高崎線特急「とき」→大宮
倉賀野→高崎間特例適用の上便宜乗車
枕崎→広尾間の最長往復切符倉賀野駅通過に伴い使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符往路大宮駅で途中下車




