表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 首都圏
84/270

7863T列車 首都圏の洗礼

皇紀2745年3月26日(第32日目) 国鉄(こくてつ)横浜線(よこはません)八王子(はちおうじ)駅。

 八王子(はちおうじ)に来たことから通勤時間帯って言うのはもはや地獄絵図である。オレンジ色に塗られた201系が次々と東京(とうきょう)方面に出発していく。時計を見てみると3分に1回ペースででている。しかし、八王子(はちおうじ)のホームにはスーツを着たサラリーマンがごった返している。中央本線(ちゅうおうほんせん)だけでこんな状況になっているところをみるとまだホテルを出る気分ではない。ちょうど中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)が通っていった。

「しばらく待ったようよ。10時くらいになったらもうちょっとましになるでしょ。」

と萌が言う。

「そうだな。」

僕もそれには同意だ。横浜線(よこはません)の電車に乗る。朝ラッシュ時間帯は外してでたつもりだが、八王子(はちおうじ)駅は混んでいる。

八王子(はちおうじ)横浜線(よこはません)相模線(さがみせん)茅ヶ崎(ちがさき)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路八王子(はちおうじ)駅から使用再開

 横浜線(よこはません)は9時過ぎだというのに混んでいる。橋本(はしもと)駅で結構降りたが、それはあくまで横浜線(よこはません)を通っていたからだろう。相模線(さがみせん)に入ってから車内は結構空いた。ドアもドア横に付いているボタンを押して降りる方式に変わった。相模線(さがみせん)も首都圏の路線の一つだし、そこまで廃れている路線でも無いと思うのだが・・・。

 茅ヶ崎(ちがさき)に来ると東海道本線(とうかいどうほんせん)の列車に乗り換え。右へ、左へ16両編成の電車が走る。ウチ2両に2階建てのグリーン車が連結されている。相変わらず、凄い場所だ。

茅ヶ崎(ちがさき)東海道本線(とうかいどうほんせん)国府津(こうづ)

 国府津(こうづ)駅に停車。かつての箱根越えの拠点を今は静かになっている。一角に泊まっている313系2両編成に乗り換える。ロングシートに座るのはそろそろ慣れてきた。

国府津(こうづ)御殿場線(ごてんばせん)松田(まつだ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路松田(まつだ)駅で途中下車

 小田急電鉄(おだきゅう)の線路をくぐり松田(まつだ)駅に入る頃、ちょうどお昼過ぎとなった。ここでお昼ご飯の調達のためにいったん下車する。ホームに降りてみるとこの辺りの名所が記載されている。

「二宮金次郎生誕碑・・・。」

それが駅の近くにあるらしい。どうもこの地が二宮金次郎の生まれ育ったところらしい。

 見に行っているとそれは学校でよく見た背中に巻きを背負い、本を読みながら歩く姿だ。今は学校で余り見られなくなっているって聞いたことはあるけど、実際の所どうなんだろう・・・。まぁ、いいや。

「昔はこの人学校にあっても何であるのかなって思ってたけどね。」

「まぁ、子供で二宮金次郎がどういう人かっていうのはよく分かんないでしょ。

実際の所そうだろうなぁ。

「ここが生誕の地なら、二宮金次郎宅みたいなのもあるのかな。」

萌がそう言ったので、調べてみると確かにそれはある。ただ、松田(まつだ)駅からかなり遠い。小田急電鉄(おだきゅう)に乗って3駅くらい乗ってから10分くらい歩く必要がある。

「どうする。」

「じゃあ、復路でよるって事で。忘れないでよ。」

「分かったよ。」

 松田(まつだ)駅に戻り、特急列車を待つ。御殿場線(ごてんばせん)には小田急電鉄(おだきゅう)から直通する「あさぎり号」が入ってくる。大きい窓に白を基調とした車体。どことなく新幹線っぽい雰囲気が漂う美しい電車だ。真ん中くらいに2両2階建て車両を連結している。御殿場線(ごてんばせん)の富士山を拝むためにはそこに乗った方が良いだろう。

松田(まつだ)御殿場線(ごてんばせん)特急「あさぎり」→沼津(ぬまづ)


一口メモ

国鉄(こくてつ)371系

小田急電鉄(おだきゅう)新宿(しんじゅく)線に乗り入れるために開発された特急型電車。特急「あさぎり」を主な仕事先としている。


特急「あさぎり」

小田急(おだきゅう)新宿(しんじゅく)沼津(ぬまづ)間を走る特急列車。小田急電鉄(おだきゅう)のロマンスカーRSEと国鉄(こくてつ)371系で共同運行される珍しい列車である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ