7862T列車 フクロウの威嚇
皇紀2745年3月25日(第31日目) 国鉄東海道本線掛川駅。
「まさか、掛川花鳥園が駅から10分ちょっとで来れる場所にあるとはねぇ・・・。」
僕は感心混じりに独り言を言った。こちらは地元過ぎて知らないと言うよりは花鳥園の回りから駅からそれほど離れていないところだと想像できなかったからである。
萌は僕のことはほっといて1羽の小さいフクロウに黄色い声を上げている。確かに、可愛いとは思うけど・・・。
「ねぇ、この子。すっごく可愛いよ。ビックリしたら自分を細く見せちゃうんだって。」
そういえば、そういうフクロウここにいたなぁ・・・。今はちゃんとフクロウの形をしている。その近くには板っきれみたいになったイメージがある。アフリカオオコノハズクの「ポポちゃん」だって。
「ポポちゃんを腕に載っけられるんだって。ねぇ、載っけて貰おうよ。」
「僕は良いよ。ていうか、イベントでないとダメなんだって。」
「・・・。」
皿に奥に進むと温室に進む。大きな吹奏があって、そこには大きな蓮が浮かんでいる。そのうち一つに子供が載っている。
「あっ、あれって人が載れるって蓮。私も載れるかな。」
「萌は重すぎるから、載れないだろ。」
事実、直径1.6メートルのオオオニバスに載れるのは体重20キロ以下となっている。萌の体重は少なくとも耐荷重の2倍以上はあるんだからなぁ。載った瞬間にブクブク沈んで全身びしょ濡れになって戻ってくることになるよなぁ。
「それは私が太ったって言いたいの。」
「そんなに乗りたいなら乗ってくれば。びしょ濡れになって帰ってきてくれるんなら僕はそれでいいけど。」
「・・・じゃあ、やめとく。全身びしょ濡れになってナガシィからエロい目で見られるのは嫌だもん。」
「よく言うよ。誘ってくるのはまずそっちのくせに。」
「フフ。」
「・・・外で鳥のショーがあるって。見に行く。」
「うん。」
鳥のショーを見てから掛川駅に戻る。ちょうど「こだま」があったので、静岡まで自由席料金を払って次元跳躍。その後、身延線に直通する特急列車「ふじかわ」に乗り、甲府へ向かう。それから特急「スーパーあずさ」に乗って、八王子に行く。八王子に着いた頃には夜遅くなっている。
掛川→東海道新幹線「こだま」→静岡
静岡→東海道本線・身延線特急「(ワイドビュー)ふじかわ」→甲府
甲府→中央本線特急「スーパーあずさ」→八王子
枕崎→広尾間の最長往復切符往路八王子駅で途中下車




