7861T列車 近くて遠い
皇紀2745年3月25日(第31日目) 遠州鉄道西鹿島線芝本駅。
芝本駅から普通列車に乗り、西鹿島駅に戻る。
芝本→遠州鉄道西鹿島線→西鹿島
芝本→西鹿島間の乗車券使用開始および終了
西鹿島→二俣線(遠州鉄道急行)→遠江二俣
枕崎→広尾間の最長往復切符往路西鹿島駅から使用再開
西鹿島駅で電車を乗り換え。遠州鉄道は西鹿島駅から二俣線に急行列車が乗り入れている。「急行 遠江二俣」と掲げたまま二俣線に入るが、そちらでは各駅に停まる。
西鹿島駅を出発するとすぐに天竜川を渡る。
「考えてみたら、ここまで上流の天竜川を鉄道で越えた事って無かったなぁ・・・。」
地元でも天竜浜名湖鉄道に乗ったことが少ないからなぁ。向こうは遠州鉄道と国鉄の乗り入れはとっくに無くなっていたし、まして電化もされていないからなぁ・・・。
天竜川を渡るとすぐにトンネルに入る。トンネルを抜け二俣新町に停車。その五本の1分ほどで遠江二俣駅に入る。駅舎から一番遠いホームに遠州鉄道の赤い電車4両が止まっている。それは僕たちが乗ってきた急行列車がホームに止まってから、新浜松に向かって発車していった。
「結構忙しいんだね。」
「単線だからなぁ・・・。」
ホームとホームは踏切でつながっている。つまり、この駅は発車するホームによって駆け込み乗車が出来ない仕様になっているのかぁ。なんてことは見れば分かるのだけど・・・。これも考えたことなかったなぁ。大体の駅は地下道か跨線橋でつながっているから、ホームからホームへ線路を渡って移動すると言うこと自体珍しい行為ではある。渡っている間にまた踏切が鳴り出した。急いで駅舎側のホームに向かう。ここから掛川行きの二俣線に乗る。
遠江二俣→二俣線→掛川
豊岡駅で遠江二俣行きの列車と行き違いを行い掛川方面へと走る。それにしてもこんな路線さえ僕たちはまともに乗ったことがなかったのか。それを思い知らされる。
「・・・今日はもうこのまま掛川まで抜けちゃう。」
「そうだな・・・。今から降りても良いけど。萌はどうしたい。」
「私もあんまり見たいところ無いかなぁ・・・。」
「ハハハ・・・。そうだな。案外地元ってスルーだな。」
「灯台もと暗し」っていう言葉は捜し物以外にもあるのかもしれない。そんなことを考えながら、二俣線のディーゼルカーにゆられた。
左側から新幹線のホームが近づいてくる。新大阪方面と東京方面にそれぞれ「ひかり号」が通過する。これで一昨日外れた東海道本線に戻ってきた。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路掛川駅で途中下車
一口メモ
遠州鉄道2000形
地方私鉄の新型電車の一つ。電圧直流1500V対応でVVVFインバーター制御を装備する。現実とは違い幅広い運用に就くため2両編成と4両編成の2種類がある。
国鉄25系気動車
東海地区を中心に運用されているディーゼルカー。2両1組の25系0番台、寒地仕様向け1000番台、1両単体の500番台、寒地仕様向け1500番台からなるグループ。見た目はほぼ313系であり、電車をそのままディーゼルカーにしたようなものとなっている。




