7859T列車 修行キャンセル
皇紀2745年3月23日(第29日目) 国鉄飯田線天竜峡駅。
天竜峡を眺める。辺りはこれから春の訪れを待っているようでどこも緑より岩と川の色が目立つ。これでもいいものを見れたと思う。天竜峡駅に戻って飯田線の普通列車に乗る。ちょっと車内で眠って過ごすこともだんだんと慣れてきた。
天竜峡→飯田線→平岡
枕崎→広尾間の最長往復切符往路平岡駅で途中下車
平岡駅に着いたところで僕たちは降りた。天竜峡も十分楽しんだのだが、そろそろ時間がお昼になる。特急「伊那路」も停まるような駅だし、何かしらあるか。全国を回ると実感することだが、こういう突発的な下車は安直なので「特急停車駅」というまやかしには注意したい。
駅舎にはふれあいステーション龍泉閣が併設されている。これにはちょうど食堂も入っている。
「ご飯食べた後にお風呂でも入ってさっぱりしようよ。」
萌の提案でここで温泉に入ることに決めた。ご飯を食べて、お風呂に入ってさっぱりしたらちょっとした休憩スペースで列車を待つ。「飯田線を7時間普通列車で乗り通すなんてことは今の僕たちには出来ないなぁ・・・。」そんなことも笑い合った。
平岡→飯田線特急「(ワイドビュー)伊那路」→豊橋
平岡駅から「伊那路」に乗り込み豊橋を目指す。長野県、静岡県、愛知県の県境にある小和田駅を通過し、中部天竜に停車。浜松市から、愛知県に入って終点豊橋に着く。
豊橋はとても発展していると思う。東海道本線も東海道新幹線もひっきりなしに列車が走っている。ちょうど轟音と共に新幹線が通過する。あれに乗って浜松まで行きたいところではあるが、僕たちの持っている切符はそれを許してくれない。
「まもなく快速浜松行きと快速三ヶ日行きが12両で到着します。」
とのアナウンスがあると黄色っぽいライトをつけて快速列車が入ってくる。
「あっ、311系って快速運用入るんだ。」
僕は珍しがったが、萌はよく分かっていないみたいだ。しかし、後ろにくっついていたのは313系だった。何でだっ。
ここまで12両編成で走ってきた快速列車は前の311系8両と313系4両に分け、僕たちの乗った三ヶ日行き快速をさっさと置いて東海道を上っていった。
豊橋→東海道本線・二俣線快速→三ヶ日
東海道本線を快調に飛ばし、二川駅を通過。新所原駅に停車してからそこから左に分かれる線路に入る。
「今日はいったん帰る。」
「せっかく戻ってきたんだしなぁ。また何日も戻ってこれなくなるし、そろそろ返っとかないとね。」
「分かったよ。」
三ヶ日→二俣線→西鹿島
枕崎→広尾間の最長往復切符往路西鹿島駅で途中下車
西鹿島→遠州鉄道西鹿島線→芝本
西鹿島→芝本間の乗車券使用開始および終了
夜、目がさえてしまったのは飯田線で寝過ぎたせいだろう。
一口メモ
国鉄311系
名古屋圏を中心に投入された電車。主に快速列車を中心に運用されている。




