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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 中日本
80/270

7859T列車 修行キャンセル

皇紀2745年3月23日(第29日目) 国鉄(こくてつ)飯田線(いいだせん)天竜峡(てんりゅうきょう)駅。

 天竜峡(てんりゅうきょう)を眺める。辺りはこれから春の訪れを待っているようでどこも緑より岩と川の色が目立つ。これでもいいものを見れたと思う。天竜峡(てんりゅうきょう)駅に戻って飯田線(いいだせん)の普通列車に乗る。ちょっと車内で眠って過ごすこともだんだんと慣れてきた。

天竜峡(てんりゅうきょう)飯田線(いいだせん)平岡(ひらおか)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路平岡(ひらおか)駅で途中下車

 平岡(ひらおか)駅に着いたところで僕たちは降りた。天竜峡(てんりゅうきょう)も十分楽しんだのだが、そろそろ時間がお昼になる。特急「伊那路(いなじ)」も停まるような駅だし、何かしらあるか。全国を回ると実感することだが、こういう突発的な下車は安直なので「特急停車駅」というまやかしには注意したい。

 駅舎にはふれあいステーション龍泉閣が併設されている。これにはちょうど食堂も入っている。

「ご飯食べた後にお風呂でも入ってさっぱりしようよ。」

萌の提案でここで温泉に入ることに決めた。ご飯を食べて、お風呂に入ってさっぱりしたらちょっとした休憩スペースで列車を待つ。「飯田線(いいだせん)を7時間普通列車で乗り通すなんてことは今の僕たちには出来ないなぁ・・・。」そんなことも笑い合った。

平岡(ひらおか)飯田線(いいだせん)特急「(ワイドビュー)伊那路(いなじ)」→豊橋(とよはし)

 平岡(ひらおか)駅から「伊那路(いなじ)」に乗り込み豊橋(とよはし)を目指す。長野(ながの)県、静岡県、愛知県の県境にある小和田(おわだ)駅を通過し、中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)に停車。浜松(はままつ)市から、愛知県に入って終点豊橋(とよはし)に着く。

 豊橋(とよはし)はとても発展していると思う。東海道本線(とうかいどうほんせん)東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)もひっきりなしに列車が走っている。ちょうど轟音と共に新幹線が通過する。あれに乗って浜松(はままつ)まで行きたいところではあるが、僕たちの持っている切符はそれを許してくれない。

「まもなく快速浜松(はままつ)行きと快速三ヶ日(みっかび)行きが12両で到着します。」

とのアナウンスがあると黄色っぽいライトをつけて快速列車が入ってくる。

「あっ、311系って快速運用入るんだ。」

僕は珍しがったが、萌はよく分かっていないみたいだ。しかし、後ろにくっついていたのは313系だった。何でだっ。

 ここまで12両編成で走ってきた快速列車は前の311系8両と313系4両に分け、僕たちの乗った三ヶ日(みっかび)行き快速をさっさと置いて東海道を上っていった。

豊橋(とよはし)東海道本線(とうかいどうほんせん)二俣線(ふたまたせん)快速→三ヶ日(みっかび)

 東海道本線(とうかいどうほんせん)を快調に飛ばし、二川駅を通過。新所原駅に停車してからそこから左に分かれる線路に入る。

「今日はいったん帰る。」

「せっかく戻ってきたんだしなぁ。また何日も戻ってこれなくなるし、そろそろ返っとかないとね。」

「分かったよ。」

三ヶ日(みっかび)二俣線(ふたまたせん)西鹿島(にししかじま)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路西鹿島(にししかじま)駅で途中下車

西鹿島(にししかじま)遠州鉄道(えんてつ)西鹿島線(にしかしません)芝本(しばもと)

西鹿島(にししかじま)芝本(しばもと)間の乗車券使用開始および終了

 夜、目がさえてしまったのは飯田線(いいだせん)で寝過ぎたせいだろう。


一口メモ

国鉄(こくてつ)311系

名古屋(なごや)圏を中心に投入された電車。主に快速列車を中心に運用されている。


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