7850T列車 宣告
皇紀2745年3月18日(第24日目) 国鉄大糸線穂高駅。
「ナガシィ、あれでもダメだった。」
「うーん、ちょっとわさびがキツい・・・。」
「そんなにキツくも無いと思うけどなぁ・・・。ナガシィ。もしこれで私太ったらナガシィのせいだからね。」
「そもそも、そんな太る体質じゃないら。」
穂高駅まで戻ってレンタサイクルを返し、大糸線の列車に乗る。
穂高→大糸線→白馬
枕崎→広尾間の最長往復切符往路穂高駅より使用再開
大糸線の列車は山脈を見ながら、北上する。てっぺんにはまだ雪が残っている。あの辺りに春が訪れるのは一体何時になるのだろう。そんなことをふと考える。
木崎湖、中綱湖、青木湖の順番で湖を眺め。白馬駅に到着。また長いこと列車に乗っていたからここで降りることにしようか。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路白馬駅で途中下車
駅の近くにあるみみずくの湯でも行ってみようか。そう思って列車を降りてみたが、結構混んでいる。これは温泉を探して渡り歩かないといけないかな。二人でそんなことを話ながら、白馬の街を歩いてまわったが、温泉にたどり着く前に体の方が冷えてしまった。これはちょっと失敗したかもしれない。
白馬→大糸線→南小谷
南小谷→大糸線→糸魚川
体を温めてから、大糸線の列車に乗り再び北上する。だんだんと日が暮れてきて、糸魚川に着く頃には真っ暗になった。長いホームの一角にディーゼルカーが止まった。
「時間かかったわねぇ・・・。」
「ああ。大糸線ってグネグネ曲がってるから本当に時間かかるからなぁ。」
「ピョッ・・・。」
ちょうど特急列車が通過していった。また忙しいところに出てきたもんだな・・・。
「ナガシィ、どうする。このまま直江津まで行っちゃう。」
「いけるなぁ。次の列車は何。」
「上野行きの特急「はくたか」だって。」
特急列車か。余り長い時間乗るわけじゃないが・・・。
「最長往復切符って長野の方に抜ける必要があるからなぁ・・・。急行「能登」が走ってるから、経路としては完璧なんだけどね。」
「ナガシィ、それは私に死ねって言うの。」
乗る気じゃないか。
「まぁ、どうしてもやりたいって言うなら、付き合うけど。」
「・・・じゃあ、やっちゃうか。その代わりに明日は余り乗らずに行動終了しようか。」
「オッケイ。」
「でも、それまでの間どうする。まだ5時間くらいは時間潰さないといけないけど。」
「カラオケ行く。久々に歌いたい気分なんだ。」
「分かったよ。」
ここから信越本線経由上野行き急行「能登」が発車するのは日付が変わってからだ。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路糸魚川駅で途中下車
糸魚川→北陸本線・信越本線急行「能登」→長野
枕崎→広尾間の最長往復切符往路豊野駅通過に伴い途中下車
豊野→長野間長野駅で下車時運賃精算の上乗車




