7845T列車 ダイヤ改正の恩恵
皇紀2745年3月16日(第22日目) 国鉄関西本線伊賀上野駅。
「春島諸島で阿蘇、愛鷹咆哮」の文字がトップニュースとなっていた。ちょうど写真は大きい戦艦4隻が写っている。注釈を見ると「阿蘇、愛鷹、ミシガン、カンザス」の順番で並んでいるという。この国にもこれだけ大きい戦艦がいるって言うのは心強いねぇ。軍事はよく分かんないけど。
だが、僕たち鉄道ファンの一大ニュースは新聞2面だな。そちらには「中央新幹線「のぞみ」運行開始へ」と書いてある。こちらでは3番目のフル規格新幹線として中央新幹線が開業したというのか。写真には300系新幹線が使われていた。
「トップニュースね。」
「そうだな。「のぞみ」が走り出したから、これで東京~大阪の移動は劇的に変わるだろうなぁ。」
今までに東京~新大阪間を走っていた「ひかり号」は2時間46分。「のぞみ」は最速2時間10分で走り抜けるらしい。これは、一度は乗ってみないといけないなぁ・・・。特にサンドイッチを床に食わせるほどの300系の横揺れを(←いやそれ)。
伊賀上野→関西本線→加茂
ディーゼルカーに乗り、加茂駅で快速新大阪方面行きと表示していた。恐らく利用者に混乱をもたらさないためであろう。
加茂→関西本線快速「大和路ライナー」→木津
木津→片町線「丹波路快速」→京橋
木津駅で「大和路ライナー」から列車を乗り換え。片町線の列車に乗り換える。待っているのは「丹波路快速」221系6両と223系6000番台4両の10両編成。座れるからいいや何両でも・・・。
京田辺、松井山手、四條畷と停車しながら、列車は大阪への客を抱え込む。ほとんどの客が大阪環状線の乗換駅となる京橋駅で降りた。僕たちもそれに混じって大阪環状線の列車に乗り換え、大阪を通って新今宮へとまわる。新今宮からは「大和路ライナー」に乗り換え、法隆寺駅で下車した。
京橋→大阪環状線→新今宮
新今宮→関西本線快速「大和路ライナー」→法隆寺
枕崎→広尾間の最長往復切符往路法隆寺駅で途中下車
法隆寺駅から歩いて法隆寺へと向かうことにする。いつも電車に乗ってばかりだから、多少の運動をしないとね。
「私達も修学旅行で法隆寺に来たことあるけどさぁ。」
「うん。」
唐突だな・・・。
「その時はなんて思ってた。」
「何てって・・・。まぁ、日本最古は凄いねぇとしか。」
「あっ、一応日本最古が凄いとは思ってったんだ。」
「萌は思ってなかったの。」
「私はよく分かんなかったから。」
「へぇ・・・。そう言うことは萌が分かってそうなのになぁ。」
「逆に、ナガシィが何も分かっておらずに聞き流してるような気がするもん。」
グサッ。
「ナガシィって分からないことになったら頷くだけになっちゃうし。」
グサッ。
「本当は今言ったことも嘘だったり。」
グサッ。
「ねっ、ナガシ・・・あっ、ちょっとそんなに落ち込まないで。」
「落ち込むというか、刺さりすぎて痛い・・・。」
「ナガシィ・・・。本当のこと言っちゃってゴメン。」
「その前に何にもフォローになってないことをグサグサ言いまくるその口をどうにかしてくれませんかねぇ。」
「えっ、これは私のだもん。CP○のチャック付いたキャラみたいに自分で開けてあることないことイッパイ喋っちゃうわよー。」
こいつ・・・。
一口メモ
快速「大和路ライナー」
3月16日より運転開始した快速列車。「ブルーライナー」、「シティライナー」で好評だった座席指定車を「大和路快速」に組み込んだ列車である。
快速「丹波路快速」
片町線・大阪東西線・福知山線を走行する快速列車。なお、福知山線方面行きの列車のみ運転されている。




