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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 近畿
64/270

7843T列車 力関係

皇紀2745年3月15日(第21日目) 国鉄(こくてつ)高山本線(たかやまほんせん)富山(とやま)駅。

 富山(とやま)城を見学する。滝廉太郎の荒城の月はこの富山城からもインスピレーションを得ているらしい。まぁ、それはそれでいい。

 その後に富山(とやま)駅に戻ってみるとやはり慌ただしさがあるなぁ。複々線の高架駅には上野(うえの)行きの特急「はくたか」、大阪(おおさか)行きの特急「雷鳥(らいちょう)」、名古屋(なごや)行きの特急「しらさぎ」、米原(まいばら)からの特急「加越(かえつ)」がひっきりなしに入ってくる。だが、その一角にそれとは無縁のホームがある。4両編成のディーゼルカーが止まっている。こちらは高山本線(たかやまほんせん)の普通列車猪谷(いのたに)行きだ。

富山(とやま)高山本線(たかやまほんせん)越中八尾(えっちゅうやつお)

越中八尾(えっちゅうやつお)高山本線(たかやまほんせん)特急「ひだ」→岐阜(ぎふ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路富山(とやま)駅から使用再開

 富山(とやま)の市街を通り過ぎると高山本線(たかやまほんせん)は険しい山々へと挑んでいく。崖に張り付くように通る線路は素人目に見ても、凄いと思える。こんな所に線路を敷いたからこそ、高山本線(たかやまほんせん)は今まで度重なる災害に見舞われているんだな。色々と納得できる光景が辺りに展開される。

 美濃太田駅に到着する頃にはお昼頃になるため、駅弁を買って車内で済ます。

 犬山(いぬやま)が近づいてくると左側に犬山城が見えてくる。それを覆い隠すように名古屋鉄道(めいてつ)新鵜沼(しんうぬま)駅が現れる。名古屋(なごや)岐阜(ぎふ)近辺では明らかに国鉄(こくてつ)よりも名古屋鉄道(めいてつ)が力を持っている。それは新鵜沼(しんうぬま)駅だけを見るだけでもよく分かった。

岐阜(ぎふ)東海道本線(とうかいどうほんせん)快速→大垣(おおがき)

「・・・。」

名古屋(なごや)圏に戻って始めてみる列車が313系であると安心する。ようやっとここまで戻ってきたのか。そういう考えにさえ浸ることが出来る。

「でも、これ見たからって戻れないんだよねぇ・・・。」

萌は分かっているようだ。

「そうだな・・・。こっから浜松(はままつ)ってヒョイと戻れる距離だけどねぇ・・・。」

「ナガシィ。この切符ほってさっさと戻っちゃう。私飽きてきたんだけど。」

「萌飽きてきたの・・・。そう言うんだったら戻るけど・・・。」

「嘘。冗談。」

「・・・ハハハ。頼りにしてるよ。」

「頼り二って。どうせ暇つぶしのためでしょ。」

「それでも、旅に付き人って言うのは必要だよ。」

「フフフ。いつでも頼ってね、ナガシィ。」

「・・・あっ、何か頼っちゃいけない気がしてきた。」

「何でッ。」

「・・・余りくっつくな。」

「フフフ。ダーメ。」

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路大垣(おおがき)駅で途中下車


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