7840T列車 綺麗な景色
皇紀2745年3月13日(第19日目) 国鉄山陽本線明石駅。
明石城址を見てから、隣の西明石駅に移動する。西明石駅からは新幹線に乗って京都駅に向かうのだ。
明石→山陽本線→西明石
枕崎→広尾間の最長往復切符往路明石駅から使用再開
「でも、考えてみれば今まで新幹線使ったことなかったわね。」
「そういえばそうだな・・・。」
考えてもみなかったなぁ・・・。いつも遠出するなら新幹線でぶっ飛んでいくのが基本だったしなぁ。しかし、こっちでは新幹線は東海道・山陽新幹線しかない。遠出しようにも新幹線を使えない場合って言うのがある。最長往復切符の長距離移動はもっぱら寝台特急か、特急だったからな。
ちょうどホームで待っていると0系新幹線が元気よく通過していった。
「こんな光景が昔は普通だったと思うと涙が出てきますなぁ・・・。」
「ナガシィ、気持ち悪い。」
「・・・ううん。気持ち悪いは酷いんじゃないの。」
「フフ。ご・・・。」
萌の声が聞こえなくなった。新幹線の通過する轟音が辺りを包む。今度は博多方面に向かって0系新幹線が通過する。
「バチバチアーク飛ばしてくな。」
0系新幹線の16両編成中集電装置は8機。夜に露光時間長めで撮影すると一筋の青白い線が出来るから、本当に綺麗なんだろうなぁ・・・。見てみたい。
「何か見てみたいと思った。」
「ああ。まぁね。」
「それ帰ってきたときに見れたらいいね。」
「今度は見れるように調整しないとね。」
西明石→山陽新幹線「こだま」→新大阪
新大阪までの間に駅弁を食べる。列車の中でいくつも駅弁を食べてきたけど、新幹線の中で食べる駅弁は慌ただしいなぁ・・・。これ新快速の中で食べた方が良かったかな。ちょっとこれは選択を誤ったか。
「まもなく、新大阪です。」
食べ終わる前に新大阪に着いてしまった。山陽新幹線の「こだま」は東海道新幹線に直通することはないのかな。
「どうする。駅弁途中で終わっちゃったけど。」
「新快速が座席指定車連結してたけど、ここで乗っちゃおうか。」
指定席券買う必要あるなぁ。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路新大阪駅で途中下車
新大阪→東海道本線新快速「ブルーライナー」→京都
新快速の3号車と4号車に入ってみる。感想はまんま特急列車だな。新快速は大阪近辺でかなり混んでいるようで座席指定車の2両以外の9両は立ち客がドア付近にあふれた状態になっていた。
「これで300円ちょっとは安いね。」
「ところで、ナガシィ。これからどうする。」
「うーん・・・。どうしようか。」
「このまま行けば敦賀の方に行けなくはないかな。」
「天橋立に行く。」
「・・・それでいいんじゃない。私も久々に天橋立見たいし。」
「じゃあ、そうしようか。」
京都→山陰本線特急「きのさき」→豊岡
豊岡→宮津線→天橋立
枕崎→広尾間の最長往復切符往路天橋立駅で途中下車
今日は日本三景の一つを見て、いい気分になってからいい夜が過ごせそうだ。
一口メモ
国鉄0系新幹線
東海道新幹線開業時に走り始めた世界最初の高速鉄道車両。




