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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 四国
49/270

7828T列車 半家で降りたい

皇紀2745年3月8日(第14日目) 国鉄(こくてつ)予讃本線(よさんほんせん)下灘(しもなだ)駅。

 下灘(しもなだ)駅からタクシーに乗って水仙でも見に行こう。そう思い立った。下灘(しもなだ)駅と(くし)駅の中間ぐらいに日本水仙花開道という公園があると知ったためだ。水仙の見ごろは12月から2月にかけてということだが、どうだろう。行ってみると、確かに見頃は過ぎているようでちょっとだけ美しさが減っているようで思える。

「まぁ、これはこれでよかったんじゃない。」

萌がそう言ってくれることは救いでもある。

 水仙の花を一通り見てタクシーで下灘(しもなだ)に戻る。タクシーの運転手さんは(くし)駅の方が近いと言って案内しようとしてくれたが、僕たちはそっちに用がない。変な客だと思われることは百も承知だが、運転手の気遣いだけ受け取っておくことにしよう。

下灘(しもなだ)予讃本線(よさんほんせん)(旧線)→伊予大洲(いよおおず)

 海岸線をずっと走り続けていた旧線も海岸と別れ、伊予大洲(いよおおず)駅に停車。伊予大洲(いよおおず)からは再び特急列車に乗り換え宇和島(うわじま)を目指す。宇和島(うわじま)駅でお昼を過ぎたぐらいの時間になったる。

「萌、宇和島(うわじま)で何食べようか。」

宇和島(うわじま)と言えば鯛めしでしょ。」

宇和島(うわじま)で鯛めしを食べるのは既定路線らしい。萌は問いに即答した。

「結構高いけどなぁ」

「ケチケチしない。いいでしょ。」

「食べるなとは言ってないから。」

伊予大洲(いよおおず)予讃本線(よさんほんせん)特急「宇和海(うわかい)」→宇和島(うわじま)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路北宇和島(きたうわじま)駅通過に伴い途中下車

北宇和島(きたうわじま)宇和島(うわじま)宇和島(うわじま)駅で下車時運賃精算の上乗車

 鯛めしを食べ終わって宇和島(うわじま)駅に戻る。宇和島(うわじま)駅からは予土線(よどせん)の列車に乗る。

宇和島(うわじま)予土線(よどせん)・土讃本線特急「しまんと」→高知(こうち)

宇和島(うわじま)北宇和島(きたうわじま)間の乗車券宇和島(うわじま)駅から使用開始ないし北宇和島(きたうわじま)通過に伴い使用終了

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路北宇和島(きたうわじま)駅通過に伴い使用開始

 特急「しまんと」は四万十川の沿線を走る。2000系気動車を使っているもののあまり早くはないな。予土線(よどせん)はあんまり作りのいい路線とは言えないらしい。いくらスーパー高性能気動車でも、足元がおぼつかなければ速く走れるものも速く走れないようだ。

「そういえば半家(はげ)駅って予土線(よどせん)にあったよなぁ。」

と僕が言う。

「もう特急乗っちゃったんだから、降りられないわね。」

「そうだな。」

「でも、ナガシィ。半家(はげ)駅行ってどうするの。」

「・・・。」

そういえばその事全く考えてなかったな。半家(はげ)駅でハゲ頭を撮るなんて言うことも考えてないしなぁ・・・。その時だけ丸坊主にでもする。いやいや、丸坊主は僕が嫌。

「普通列車で半家(はげ)駅の駅名表撮れるだけでもいいか・・・。」

「ああ、それでもいいの。」

「それでもいいの。」

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路高知(こうち)駅で途中下車


一口メモ

特急「しまんと」

高知(こうち)宇和島(うわじま)間を走破する特急列車。2000系気動車をつかっち得るものの低規格な予土線(よどせん)を走破するにはやはり足元が頼りないだ。


予土線(よどせん)半家(はげ)

半家(はげ)の由来は平家の落人が源氏からの追討を逃れるために横棒を移動させたらしい。ハゲをネタにされるような駅ではあるが、とてもネタにしていいような理由じゃない・・・。


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