7813T列車 筑後川昇開橋
皇紀2745年2月25日(第3日目) 国鉄鹿児島本線大牟田駅。
見た目は明らかに813系なのだが、シリアルナンバーが613系となっている。こっちでは無効で見ない電車も見ることが出来るようだ。
考えてみれば向こうの鹿児島本線は複線だが、こっちは複々線になっている。線路容量も拡大している。時速120キロで疾走できるんだろうかなぁ・・・。
大牟田→鹿児島本線快速→瀬高
枕崎→広尾間の最長往復切符往路大牟田駅から使用再開
613系の転換クロスシートに座り、瀬高駅で下車する。瀬高駅の0番線から佐賀線の列車に乗り換える。これで佐賀方面へと抜けることが出来る。
瀬高→佐賀線→筑後若津
枕崎→広尾間の最長往復切符往路筑後若津駅で途中下車
「お願いします。」
列車を降りて、改札口にいる駅員に切符を見せる。
「はぁ・・・。」
駅員は呆れたような声を上げてから切符に途中下車印を捺した。そりゃ、こんな切符見せられたら、ため息の一つや二つでるか。
駅舎を出て300メートルくらい歩くと筑後川の流域に出る。近くに赤い橋が架かる。真ん中付近に二つ塔のような構造物がある。僕たちが乗った列車はもうこの橋を通った後だろうから、ここで見ていても通ることはないだろう。
「あの橋って何か変な形してるけど。」
「ああ。昇開橋だよ。あの塔に挟まれてる間が上にあがるんだよ。」
と説明する。この昇開橋は佐賀線が出来た当時まだ輸送の主力だった船の交通を確保するために出来たものである。本来橋は下の交通を阻害しないくらいの高さで建設されるものだが、この橋は下の交通を阻害してしまうときがあるのだ。そのために橋の真ん中部分が上に上がり、船が通れるようになるのだ。
「あがってるところ見れたらいいのになぁ。」
そう都合よくあがるわけ無いか・・・。と思っていると橋の向こう側に小さい船が見えるようになる。
(もしかしてあがるかな。)
淡い期待をかける。しかし、その船は相変わらず橋の向こう側にいるだけだ。何時までもあがる気配はない。列車の時間もある以上、筑後川昇開橋が動くところを見るのは諦めるしかなさそうである。
筑後若津→佐賀線快速「ちくご」→佐賀
枕崎→広尾間の最長往復切符往路筑後若津駅から使用再開
筑後若津駅を出発するとさっきみた筑後川昇開橋を通過する。
「制限30。」
運転士の声が響く。紹介部分を通過するとキハ220系のエンジンがうなりを上げる。橋を渡りきり、エンジンをさらに吹かす。多少の黒い煙を吐いて、列車の後方彼方に橋は消えていった。
佐賀駅に到着すると晩ご飯のためにいったん改札の外に出た。それから長崎本線の特急「かもめ」に乗り諫早駅で下車する。今日の行動はこれで終わりだ。
枕崎→広尾間の最長往復切符往路佐賀駅で途中下車
佐賀→長崎本線特急「かもめ」→諫早
枕崎→広尾間の最長往復切符往路諫早駅で途中下車
国鉄613系
下関~門司間を走行するため交直両用対応の通勤電車。最高時速120km/hに対応し、北九州から福岡にかけて広い範囲で運用される。




