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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 九州
264/270

8043T列車 最南端経て終焉

皇紀2745年7月4日(第133日目) 国鉄(こくてつ)指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)西鹿児島(にしかごしま)駅。

 この日がついに来た。長かったこの切符も乗る路線はあと一つ。指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)のみとなった。あれだけ長かったのが嘘みたいだ。

「この切符もついに終わっちゃうんだねぇ。」

「前に向こうでやったときも同じだけど、これって終わらないと思ってたよなぁ・・・。」

「跡はちゃんと使い切ることが出来るのかどうかもね。かなり怪しかったし。」

「ああ。それ分かる・・・。」

今回も特に大きな事の巻き込まれることはなく推移してくることが出来た。この辺りは点が僕達に味方してくれたのだろう。

西鹿児島(にしかごしま)指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)西大山(にしおおやま)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路西鹿児島(にしかごしま)駅から使用再開

 指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)の列車は学生が多く乗り込んでいる。また指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)の列車は上下に大きく揺れる。僕達は何かに捕まっていないと立っていられないが、学生は器用に立っている。よく立っていられるよなぁ・・・。

 だが、それも指宿(いぶすき)駅に着く頃には落ち着いた。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路西大山(にしおおやま)駅で途中下車

 大きな段差を降りて、ホームに立ってみる。ここは九州最南端の駅西大山(にしおおやま)駅だ。

「戻って来ちゃったねぇ。」

萌がホームに立っている「九州最南端」の看板に手を当てる。

「本当。後もうちょっとだな。」

「ねぇねぇ。この後はどうする。次の列車までまだ結構時間あるけど。」

指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)の列車本数が多いのは山川(やまかわ)駅ぐらいまで。山川(やまかわ)から枕崎(まくらざき)の間はあまり列車が走らない。次の枕崎(まくらざき)行きの列車も2時間くらい空いている。周りを見ても何か観光地が有るわけではなさそうだ。開聞岳もここからだと遠いからなぁ・・・。

指宿(いぶすき)に戻って砂風呂にでも浸かる。」

「あっ、それいいねぇ。でも、どうする。こっから指宿(いぶすき)までどう・・・。」

「タクシーでいいだろ。」

「・・・。じゃあ、電話してね。」

「はいはい。」

 電話で呼んだタクシーは20分くらい経ってやってきた。それで指宿(いぶすき)まで戻り砂風呂を二入って、枕崎(まくらざき)行きの普通列車を待つ。一通り住んだときにはお昼の時間を過ぎていた。

指宿(いぶすき)指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)枕崎(まくらざき)

指宿(いぶすき)西大山(にしおおやま)間の乗車券使用開始および使用終了

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路西大山(にしおおやま)駅から使用再開

「ご乗車ありがとうございました。終点枕崎(まくらざき)枕崎(まくらざき)です。」

その案内が長かった切符の終わりを告げた。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路使用終了


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