8043T列車 最南端経て終焉
皇紀2745年7月4日(第133日目) 国鉄指宿枕崎線西鹿児島駅。
この日がついに来た。長かったこの切符も乗る路線はあと一つ。指宿枕崎線のみとなった。あれだけ長かったのが嘘みたいだ。
「この切符もついに終わっちゃうんだねぇ。」
「前に向こうでやったときも同じだけど、これって終わらないと思ってたよなぁ・・・。」
「跡はちゃんと使い切ることが出来るのかどうかもね。かなり怪しかったし。」
「ああ。それ分かる・・・。」
今回も特に大きな事の巻き込まれることはなく推移してくることが出来た。この辺りは点が僕達に味方してくれたのだろう。
西鹿児島→指宿枕崎線→西大山
枕崎→広尾間の最長往復切符復路西鹿児島駅から使用再開
指宿枕崎線の列車は学生が多く乗り込んでいる。また指宿枕崎線の列車は上下に大きく揺れる。僕達は何かに捕まっていないと立っていられないが、学生は器用に立っている。よく立っていられるよなぁ・・・。
だが、それも指宿駅に着く頃には落ち着いた。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路西大山駅で途中下車
大きな段差を降りて、ホームに立ってみる。ここは九州最南端の駅西大山駅だ。
「戻って来ちゃったねぇ。」
萌がホームに立っている「九州最南端」の看板に手を当てる。
「本当。後もうちょっとだな。」
「ねぇねぇ。この後はどうする。次の列車までまだ結構時間あるけど。」
指宿枕崎線の列車本数が多いのは山川駅ぐらいまで。山川から枕崎の間はあまり列車が走らない。次の枕崎行きの列車も2時間くらい空いている。周りを見ても何か観光地が有るわけではなさそうだ。開聞岳もここからだと遠いからなぁ・・・。
「指宿に戻って砂風呂にでも浸かる。」
「あっ、それいいねぇ。でも、どうする。こっから指宿までどう・・・。」
「タクシーでいいだろ。」
「・・・。じゃあ、電話してね。」
「はいはい。」
電話で呼んだタクシーは20分くらい経ってやってきた。それで指宿まで戻り砂風呂を二入って、枕崎行きの普通列車を待つ。一通り住んだときにはお昼の時間を過ぎていた。
指宿→指宿枕崎線→枕崎
指宿→西大山間の乗車券使用開始および使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路西大山駅から使用再開
「ご乗車ありがとうございました。終点枕崎。枕崎です。」
その案内が長かった切符の終わりを告げた。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路使用終了




