8037T列車 新婚旅行は宮崎・紀伊半島・北海道
皇紀2745年7月2日(第131日目) 国鉄日豊本線宮崎駅。
宮崎→日豊本線・日南線→青島
枕崎→広尾間の最長往復切符復路宮崎駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路青島駅で途中下車
僕にとって宮崎県というのは「新婚旅行のメッカ」だ。確か、天皇へ筏か、皇太子殿下だかが新婚旅行の時に宮崎県に来たって言うのが宮崎県の新婚旅行人気を支えていたものだと認識している。個人の勝手なイメージだが、今「宮崎に新婚旅行に行こう」と言われても誰もピンとこないだろうなぁ・・・と思ってたけど。
「案外若い人多いなぁ。」
青島に着いたときの感想だった。
「なぁに。考えてるの。」
と萌が言ってくる。それに続けて「もしかして、あの女の子可愛いとか思ってた。」と少し先にいる白のワンピースを着た女性を指さす。
「おいおい。それは言っちゃダメだろ。」
「冗談よ。冗談。知ってるから。」
「・・・じゃあ、何で言ったんだよ。」
ちょっと怒り気味に言ったら、「何したら許してくれる。」と聞いてきた。
「別に。何もしなくても許すから。」
とだけ言った。
さて、それはおいといて一本道の橋を渡って、青島に着く。やっぱり宮崎県って言うのは南国って言う感じがしていい。
「ナガシィ。」
「んっ。」
「もう。ちょっとは私のことみたっていいじゃない。」
「いつも見てるからたまにはね。」
「何、さっきのお返し。」
「そう思うんなら、そう思ってくれてもいいけど・・・。」
「むぅ・・・。」
あっ、ダメだやっぱ。僕にはこういうのは合わないな。
「ゴメン。」
「謝るんだったら最初からするな通の。先にやったノ私だけど。」
「じゃあ、萌もやるなよ。」
「いいじゃん別に。」
「あのなぁ・・・。男から女がダメなら、その逆もしかりだぞ。」
「はい。反省してます。」
「平謝りだなぁ・・・。」
「・・・じゃあ、何したら許してくれるのかな。」
「じゃあ、もうちょっと僕の我が儘に付き合ってくれたら許してあげる。これに関してはね。」
「あれ、私って他にも何かしてたっけ。」
「別に。」
「じゃあ、何で。」
「いいじゃん、別に。」
「・・・まぁ、いっか。そんなこと気にしなくても。」
「ハハ。それがいいよ。」
「フフフ。そういうことにしとくね。」
「あっ、お昼ご飯どうする。」
「あっ・・・。」




