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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 九州
258/270

8037T列車 新婚旅行は宮崎・紀伊半島・北海道

皇紀2745年7月2日(第131日目) 国鉄(こくてつ)日豊本線(にっぽうほんせん)宮崎(みやざき)駅。

宮崎(みやざき)日豊本線(にっぽうほんせん)日南線(にちなんせん)青島(あおしま)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路宮崎(みやざき)駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路青島(あおしま)駅で途中下車

 僕にとって宮崎(みやざき)県というのは「新婚旅行のメッカ」だ。確か、天皇へ筏か、皇太子殿下だかが新婚旅行の時に宮崎(みやざき)県に来たって言うのが宮崎(みやざき)県の新婚旅行人気を支えていたものだと認識している。個人の勝手なイメージだが、今「宮崎(みやざき)に新婚旅行に行こう」と言われても誰もピンとこないだろうなぁ・・・と思ってたけど。

「案外若い人多いなぁ。」

青島(あおしま)に着いたときの感想だった。

「なぁに。考えてるの。」

と萌が言ってくる。それに続けて「もしかして、あの女の子可愛いとか思ってた。」と少し先にいる白のワンピースを着た女性を指さす。

「おいおい。それは言っちゃダメだろ。」

「冗談よ。冗談。知ってるから。」

「・・・じゃあ、何で言ったんだよ。」

ちょっと怒り気味に言ったら、「何したら許してくれる。」と聞いてきた。

「別に。何もしなくても許すから。」

とだけ言った。

 さて、それはおいといて一本道の橋を渡って、青島(あおしま)に着く。やっぱり宮崎(みやざき)県って言うのは南国って言う感じがしていい。

「ナガシィ。」

「んっ。」

「もう。ちょっとは私のことみたっていいじゃない。」

「いつも見てるからたまにはね。」

「何、さっきのお返し。」

「そう思うんなら、そう思ってくれてもいいけど・・・。」

「むぅ・・・。」

あっ、ダメだやっぱ。僕にはこういうのは合わないな。

「ゴメン。」

「謝るんだったら最初からするな通の。先にやったノ私だけど。」

「じゃあ、萌もやるなよ。」

「いいじゃん別に。」

「あのなぁ・・・。男から女がダメなら、その逆もしかりだぞ。」

「はい。反省してます。」

「平謝りだなぁ・・・。」

「・・・じゃあ、何したら許してくれるのかな。」

「じゃあ、もうちょっと僕の我が儘に付き合ってくれたら許してあげる。これに関してはね。」

「あれ、私って他にも何かしてたっけ。」

「別に。」

「じゃあ、何で。」

「いいじゃん、別に。」

「・・・まぁ、いっか。そんなこと気にしなくても。」

「ハハ。それがいいよ。」

「フフフ。そういうことにしとくね。」

「あっ、お昼ご飯どうする。」

「あっ・・・。」


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