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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 九州
256/270

8035T列車 最高神の真似

皇紀2745年7月1日(第130日目) 国鉄(こくてつ)高千穂線(たかちほせん)高千穂(たかちほ)駅。

 昨日は引きこもった日本の最高神と同じように高千穂(たかちほ)に引きこもった。今日は朝早くに旅館を出て、高千穂(たかちほ)峡に向かった。高千穂(たかちほ)峡は五ヶ瀬川の景勝地の一つ。岸壁から一本落ちる滝の絵面が浮かんでくる。

「へぇ、貸しボートだって。これで滝の近くまで行けるんじゃない。」

と萌が言う。

「じゃあ、ボート貸して貰うか。

金額は2000円。手こぎボートの割には高い気もする・・・。

「で、どっちが漕ぐのさ。」

「そこは力のある人にお願いしようかな。」

萌がこっちを見るので、僕もそっちを見ることにする。しかし、僕の目線の先には誰もいない。僕が漕ぐしかないか・・・。

 青色の貸しボートを川へとこぎ出す。こういうボートに乗るのは臨海学校のカッター訓練以来だ。そういえば、カッター訓練って将来何処で役に立つんだろうなぁ。魂になっても役に立ったことなかったけど。まぁ、そんなことはいいか。

「さぁ、ナガシィ。レッツゴー。」

「はいはい。ちゃんと後ろ見といてよ。」

 両岸から岸壁が迫る。五ヶ瀬川は針の穴に糸を通すように流れている。まぁ、ボートが何隻か横になって通れるくらいには広いけど・・・。橋の下を通り抜けて、滝に近づいてみる。

「ワオ・・・。」

「これ凄いなぁ・・・。他の所は滝がないのに、ここだけ。」

「うーん。マイナスイオンを感じますなぁ。」

「ホントか・・・。」

「別に、マイナスイオン云々はどうでもいいけど、何か心が洗われる感じがしない。」

「ああ。それは・・・。」

「ああ、ナガシィそのまま行ったら私達濡れる。」

「あっ・・・。」

左手だけ動かして、船首を左回頭。しぶきが僕達にかかる。

「ああ。もう下手くそ。」

「文句あるんなら自分でやるか。」

「フフフ。」

「ハハハ。」

 ボートから滝見物をしてから、淡水魚水族館を回る。それから高千穂(たかちほ)駅に向かい、そこから昨日の約束通り特急「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)号」に乗る。この列車も「()(やま)荒城(こうじょう)」と同じキハ71形で運行される列車だ。ハイデッカー車両に乗ったときの感想はいつも「眺めがいい」だが、こちらは景色のいいところでは減速して走ってくれる。

「やっぱり乗って良かった。ありがとうね。ナガシィ。」

そう言う萌の顔が我が儘に付き合ったお礼って事にしとこう。

高千穂(たかちほ)高千穂線(たかちほせん)特急「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」→延岡(のべおか)

高千穂(たかちほ)延岡(のべおか)間の乗車券使用開始および使用終了


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