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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 九州
254/270

8033T列車 「火の山の荒城」

皇紀2745年6月30日(第129日目) 国鉄(こくてつ)佐賀線(さがせん)佐賀(さが)駅。

佐賀(さが)佐賀線(さがせん)瀬高(せたか)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路佐賀(さが)駅から使用再開

 朝方、佐賀線(さがせん)の列車に乗り込む。筑紫平野を走る。2月くらいに乗ったはずだが、こんなに期間が空くととても懐かしく感じるようになる。

 往路でも見た筑紫川橋梁を渡る。

「懐かしいねぇ。」

「ホントね。」

渡る瞬間に僕達はそう言った。

 線路の数が多くなる。鹿児島本線(かごしまほんせん)の合流だ。瀬高(せたか)駅に入る手前で787系が高速で隣を駆け抜けていく。瀬高(せたか)駅の端に佐賀線(さがせん)の列車は止まる。今まで乗ってきた短い列車から長い列車へと乗り換える。

瀬高(せたか)鹿児島本線(かごしまほんせん)大牟田(おおむた)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路大牟田(おおむた)駅で途中下車

 瀬高(せたか)駅から普通列車に乗って大牟田(おおむた)駅まで移動。大牟田(おおむた)駅でしばらく豊肥本線(ほうひほんせん)を走る特急列車を待った。駅の外で少し時間を潰してから、特急「()(やま)荒城(こうじょう)」に乗る。緑色のハイデッカーディーゼルカーは「ゆふいんの森」と同じか。8両編成を組んでいて、前に高千穂線(たかちほせん)の特急「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」、後ろに僕達が乗る「()(やま)荒城(こうじょう)」を連結している。

大牟田(おおむた)鹿児島本線(かごしまほんせん)豊肥本線(ほうひほんせん)特急「()(やま)荒城(こうじょう)」→大分(おおいた)

 熊本(くまもと)から豊肥本線(ほうひほんせん)に入る。次に止まる立野(たての)駅で高千穂線(たかちほせん)に向かう「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」を切り離す。それから僕達の乗る列車は一端逆走して、立野(たての)駅を下に見ながら、阿蘇(あそ)方面へと走り始める。その案内もアナウンスでながされた。結構丁寧になされたのはスイッチバックというのがこの列車にとってイベント的なものだからだろう。

「あっ、ナガシィ。この列車の乗車スタンプがあるみたいだよ。捺しに行ってみる。」

「行くのはいいけど、僕達捺せるもの持ってないよ。」

「九州の特急列車って大体スタンプが身も一緒において有るじゃない。」

「・・・。」

確かにそうか・・・。萌にそう誘われたので、自分たちの席を立ちスタンプ台に向かう。スタンプは三つおいてあって「ゆふいんの森」・「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」・「()(やま)荒城(こうじょう)」と並んでいる。

「どれ捺す。」

「いや、「荒城(こうじょう)」捺しとけばいいでしょ。」

「ええ、でも3種類あるよ。全部捺しちゃおうよ。せっかくだし。」

「乗ったときに捺さないと意味ないでしょ。」

あっ、これはいらないこと言ったかもしれない。そう思ったときにはもう遅いとみた。

「ああ。分かったよ。そっちもその時乗せるからさ。」

「フフフ。期待しちゃうよ。大丈夫。」

「萌・・・。」

「130日くらい付き合ってあげてるんだから、私の我が儘もちゃんと聞いてよ。」

「いや、我が儘とは思ってないけど・・・。」

「けど・・・。」

「「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」は明日乗せることにするね。」

「あっ。うん。」

大分(おおいた)日豊本線(にっぽうほんせん)特急「にちりん」→延岡(のべおか)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路延岡(のべおか)駅で途中下車


一口メモ

特急「()(やま)荒城(こうじょう)

博多(はかた)大分(おおいた)間を豊肥本線(ほうひほんせん)経由(熊本(くまもと)立野(たての)阿蘇(あそ)豊後竹田(ぶんごたけだ))で結ぶ特急列車。車両はキハ71形(特急「ゆふいんの森」・特急「天照(あまて)らす・岩戸(いわと)」と共通運用)を使っている。


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