8032T列車 踊れ
皇紀2745年6月29日(第128日目) 国鉄筑肥線博多駅。
博多→筑肥線→虹ノ松原
枕崎→広尾間の最長往復切符復路博多駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路虹ノ松原駅で途中下車
朝方の筑肥線は結構混んでいた。学生が多く乗っており、全ての駅で客の入れ替えが激しい。郊外まで行けば、それはかなり落ち着いた。
僕達は虹ノ松原駅で途中下車した。駅を出てすぐに松原が広がっている。考えてみれば三保の松原とか行かなかったから、ここが初めてくる松原になるのかな・・・。
「おお。凄いよ。こんなに沢山松が生えてるなんて。」
「天橋立みたいだな。」
「・・・日本三景と比べられちゃうのはこっちも想定してないんじゃないかなぁ・・・。」
「・・・。」
「ああ、でもお腹すいてきた。ホテルの朝ご飯もうちょっと食べとくべきだったかなぁ。」
「太んないからって食べ過ぎはよくないぞ。」
「見境なく食べるわけじゃないし、大丈夫だら。」
松原を歩き回って11時か近づいてきたら普通列車に乗って東唐津に行く。
虹ノ松原→筑肥線→東唐津
唐津で有名なのはイカの躍り食いだそうだ。その食事って言うのはイカの足を鋏で切り落としながら食べていくというもの。当然生きているため、足は切っても気持ち悪いくらい動くし、口の中に張り付いたりする。とにかく、食べづらい。
「あっ、足が張り付いた・・・。」
「頑張って取ってねぇ・・・。。」
「他人事だと思って。」
「あっ、こっちも張り付いてきた。ああ、もう。食べるときぐらい大人しくして欲しいわね。」
「イカに言ってるの。」
「だって、言いたくなるくらい動いてるし。うわぁ、気持ち悪い。」
「あんまり気持ち悪いって言ってやるなよ。確かに、気持ち悪いけど。」
「ナガシィの酷い。」
「んっ、んんん。」
口の中にイカの吸盤が張り付いた。
「そんなことないってイカが言ってるんじゃない。」
萌は笑いながら言う。内心、萌にも貼り付けと思っていると萌の口の中にもちゃんと張り付いてくれたらしい。
さて、お昼ご飯が済んだら筑肥線でさらに西へ進む。伊万里駅で松浦線に乗り変え。列車を使って日本の最西端へ向けて走る。
内地最西端の駅となる平戸口駅で一端途中下車。近くの平戸島とか言ってみたいところではあるが、次に来る特急列車のために降りた時間を利用しているため、そこまで行く時間は残念ながらない。
東唐津→筑肥線→伊万里
伊万里→松浦線→平戸口
枕崎→広尾間の最長往復切符復路平戸口駅で途中下車
平戸口→松浦線・佐世保線特急「伊万里の瀬戸物」→早岐
特急列車に早岐までゆられ、早岐からは大村線・長崎本線を乗継いでぐるりと回る。今日は佐賀駅行程を終了しよう。
早岐→大村線→諫早
諫早→長崎本線特急「かもめ」→佐賀
枕崎→広尾間の最長往復切符復路佐賀駅で途中下車




