8031T列車 まっすぐ行きたい
皇紀2745年6月28日(第127日目) 国鉄伊田線直方駅。
直方駅は筑豊地区の拠点駅の一つだ。駅構内は広く、それらの線路をまたぐ自由通路もとても大きいものだ。駅には石炭を大量に積んだ貨物列車が2本止まっている。また、石炭を積んでいない貨物列車も6本止まっている。
駅には九州には馴染みの真っ赤な485系も入線している。この辺りはとても栄えている。僕達が見た筑豊とはかなり違う。
「伊田線の列車ってまだ大丈夫。」
「うん、まだ発車しないからね。この辺りを観光も出来るよ。」
と萌を直方観光に連れ出した。
直方市を歩いて周り、伊田線の出発時間が近づいたところで直方駅に戻った。
直方→伊田線→伊田
枕崎→広尾間の最長往復切符復路直方駅から使用再開
直方駅では伊田線の列車に乗り込む。乗り込んだ列車は糸田線の列車も併結されており、その車両は僕達の乗っている車両の後ろにいる。途中の金田駅でそれを切り離し、僕達を乗せた列車は伊田駅に向かった。
伊田駅から田川線・日豊本線・日田彦山線・添田線・日田彦山線を乗継いで日田駅を経由して博多に向かう。この辺りは本当に訳が分からない。ちゃんと切符と乗り換える路線を確認して行かなければならなかった。
伊田→田川線→行橋
行橋→日豊本線→城野
城野→日田彦山線→香春
香春→添田線→添田
添田→日田彦山線・久大本線→日田
日田→久大本線・鹿児島本線特急「ゆふ」→博多
枕崎→広尾間の最長往復切符復路博多駅で途中下車
特急列車で博多まで行って、そこで下車。もういい時間になっているため、今日の移動はここまでだ。
「ハァ、特急一本で行ける距離の筈なのに時間かかったわねえ。」
「もう慣れっこだろう。」
「慣れたけどさぁ・・・。ここまで長いとこっちが疲れてくるわ。」
「・・・終わったらいくらでも我が儘聞いてやるからさ。」
「ホント。」
「いや、そもそもこれは僕の我が儘なんだし。そのくらいしても・・・ね。」
「フフ。私、期待しちゃうよ。沢山。」
「・・・あんまり期待されるのはちょっとなぁ・・・。多分ほとんど出来ないし。」
「ええ。別にナガシィが出来ない事なんて言わないわよ。私がいっぱい甘えるだけだから。」
「・・・あっ、そう・・・。」
それはそうと・・・。
「萌、晩ご飯どうするの。」
「んっ、じゃあ、そこの豚骨ラーメン食べよう。」
萌はそう言いながら、ホームにあるラーメン屋を指さした。
「これでもいいでしょ。」
と萌は言った。




