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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 九州
251/270

8030T列車 使いにくい

皇紀2745年6月28日(第127日目) 国鉄(こくてつ)幸袋線(こうぶくろせん)小竹(こたけ)駅。

 筑豊本線(ちくほうほんせん)小竹(こたけ)駅にはいる手前筑豊本線(ちくほうほんせん)の複線に単線の線路が一本近づいてくる。それはすぐに筑豊本線(ちくほうほんせん)と合流し、小竹(こたけ)駅に入る。あの路線は幸袋線(こうぶくろせん)と言う路線。あの路線も筑豊炭田の恩恵を受けた路線の一つだが、旅客輸送に関しては本物のおまけだ。というのも沿線である二瀬(ふたせ)地区・幸袋(こうぶくろ)地区の旅客流動からは離れてしまっているためだ。

 もちろん、石炭輸送の路線として貨物輸送はあったらしい。しかし、鉄道路線よりも沿線は発展を取った。その為、この路線はかなり早い段階で廃止に至っている。

「本来であれば、残ってないんだもんねぇ。」

「そうだな・・・。本来であればね。こっちで残ってるのも凄いかも。」

僕はそう思ったけど、萌はあんまりそう思っていないらしい。まぁ、何でもいいや。

 直方(のおがた)駅から直通してくる幸袋線(こうぶくろせん)の列車に乗り込む。二瀬(ふたせ)行きの列車はガラガラ。乗客は僕達しか乗っておらず、乗客は実質0人だ。

小竹(こたけ)幸袋線(こうぶくろせん)二瀬(ふたせ)

小竹(こたけ)二瀬(ふたせ)間整理券取得の上乗車

 座席についてしばらくすると列車は筑豊本線(ちくほうほんせん)の線路を塞ぎながら幸袋線(こうぶくろせん)に入った。

「結構栄えてるわね、沿線。」

「そうだな。あんまり誰も乗らないような所じゃなさそう。」

これって本当に旅客流動から外れているのか・・・と思った。

 筑豊本線(ちくほうほんせん)と分かれて最初の駅である目尾(しゃかのお)駅に列車は着いた。反対側にも列車が止まっており、そちらにはチラホラ客が乗っている。もう、朝方の通勤・通学ラッシュは終わっているから、あの列車に乗っているのは幸袋線(こうぶくろせん)を定期以外で利用していると考えていいだろうか。ただ、駅名のインパクトのせいでそんなことはどうでもよくなってしまった。

小竹(こたけ)二瀬(ふたせ)間の運賃二瀬(ふたせ)駅で下車時清算

 さて、二瀬(ふたせ)駅に着いたら乗ってきた列車で直方(のおがた)に向かうことにした。二瀬(ふたせ)に向かってくる列車とは対照的にこちらには数人の乗車があった。

二瀬(ふたせ)幸袋線(こうぶくろせん)筑豊本線(ちくほうほんせん)直方(のおがた)

二瀬(ふたせ)小竹(こたけ)間の乗車券使用開始

「これって、飯塚(いいづか)に線路伸ばそうとか考えてないのかな。」

と萌が言う。

「ああ、そっちにつながったら利用者増えるかもね。」

ただ、問題はその投資に見合う乗車があるかどうかだよなぁ・・・。見る限り直方(のおがた)方面に向かう需要は史実よりは大きいのかもしれない。幸袋線(こうぶくろせん)の未来はそこにかけるしかないか・・・。

 幸袋(こうぶくろ)目尾(しゃかのお)駅でまた数人ため込み、列車は筑豊本線(ちくほうほんせん)に合流した。

二瀬(ふたせ)小竹(こたけ)間の乗車券使用終了

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路小竹(こたけ)駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路直方(のおがた)駅で途中下車


一口メモ

幸袋線(こうぶくろせん)

筑豊本線(ちくほうほんせん)小竹(こたけ)駅から飯塚(いいづか)幸袋(こうぶくろ)地区・二瀬(ふたせ)地区を結んでいた鉄道線。筑豊炭田の石炭算出のために敷設された路線の一つであり、貨物輸送も行っていた。しかし、交通の流動から沿線は完全に外れており、1969年廃止に至った。高天原ではまだ存続している。


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