8030T列車 使いにくい
皇紀2745年6月28日(第127日目) 国鉄幸袋線小竹駅。
筑豊本線小竹駅にはいる手前筑豊本線の複線に単線の線路が一本近づいてくる。それはすぐに筑豊本線と合流し、小竹駅に入る。あの路線は幸袋線と言う路線。あの路線も筑豊炭田の恩恵を受けた路線の一つだが、旅客輸送に関しては本物のおまけだ。というのも沿線である二瀬地区・幸袋地区の旅客流動からは離れてしまっているためだ。
もちろん、石炭輸送の路線として貨物輸送はあったらしい。しかし、鉄道路線よりも沿線は発展を取った。その為、この路線はかなり早い段階で廃止に至っている。
「本来であれば、残ってないんだもんねぇ。」
「そうだな・・・。本来であればね。こっちで残ってるのも凄いかも。」
僕はそう思ったけど、萌はあんまりそう思っていないらしい。まぁ、何でもいいや。
直方駅から直通してくる幸袋線の列車に乗り込む。二瀬行きの列車はガラガラ。乗客は僕達しか乗っておらず、乗客は実質0人だ。
小竹→幸袋線→二瀬
小竹→二瀬間整理券取得の上乗車
座席についてしばらくすると列車は筑豊本線の線路を塞ぎながら幸袋線に入った。
「結構栄えてるわね、沿線。」
「そうだな。あんまり誰も乗らないような所じゃなさそう。」
これって本当に旅客流動から外れているのか・・・と思った。
筑豊本線と分かれて最初の駅である目尾駅に列車は着いた。反対側にも列車が止まっており、そちらにはチラホラ客が乗っている。もう、朝方の通勤・通学ラッシュは終わっているから、あの列車に乗っているのは幸袋線を定期以外で利用していると考えていいだろうか。ただ、駅名のインパクトのせいでそんなことはどうでもよくなってしまった。
小竹→二瀬間の運賃二瀬駅で下車時清算
さて、二瀬駅に着いたら乗ってきた列車で直方に向かうことにした。二瀬に向かってくる列車とは対照的にこちらには数人の乗車があった。
二瀬→幸袋線・筑豊本線→直方
二瀬→小竹間の乗車券使用開始
「これって、飯塚に線路伸ばそうとか考えてないのかな。」
と萌が言う。
「ああ、そっちにつながったら利用者増えるかもね。」
ただ、問題はその投資に見合う乗車があるかどうかだよなぁ・・・。見る限り直方方面に向かう需要は史実よりは大きいのかもしれない。幸袋線の未来はそこにかけるしかないか・・・。
幸袋・目尾駅でまた数人ため込み、列車は筑豊本線に合流した。
二瀬→小竹間の乗車券使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路小竹駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路直方駅で途中下車
一口メモ
幸袋線
筑豊本線小竹駅から飯塚市幸袋地区・二瀬地区を結んでいた鉄道線。筑豊炭田の石炭算出のために敷設された路線の一つであり、貨物輸送も行っていた。しかし、交通の流動から沿線は完全に外れており、1969年廃止に至った。高天原ではまだ存続している。




