8023T列車 ゴメンとハゲ
皇紀2745年6月23日(第122日目) 国鉄土讃本線土佐山田駅。
土佐山田→土讃本線→後免
龍河洞じゃ3時間くらい時間を潰しただろうか。土佐山田駅まで戻り土讃本線の列車に乗り高知市内を目指す。その途中にある後免駅で降りた。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路後免駅で途中下車
「うーん。一度は見てみたかったんだよねぇ、本物。」
僕は駅名標を見た。それには「ごめん」と大きく平仮名で書かれている。事情を知らなければ本当に謝っているようにしか見えない。
「日本中探してみれば変な駅名って言うのは沢山あるけど、ここまでインパクトのあるものは他に無いわよねぇ。」
「インパクトだったら南蛇井とかも負けてないと思うけどね。」
「なんじゃい・・・。それホント。コラじゃないわよねぇ。」
・・・まぁ、それはそうと気になるのは「後免」の由来だ。調べてみるとここを開拓するにあたって「税を免除したこと」に由来するらしい。ああ。意外と何かを「免れる」って意味がちゃんとあるんだな・・・。そう言う意味では許して貰っていると捉えることが出来る地名で笑ってしまう。
後免駅の駅名標を写真に収め特急列車でさらに西へと進む。隣の高知駅では少し長い停車時間がある。その間に駅弁を買って車内で食べる。それにしても左側からは行ってくる太陽の光をかなり暑く感じる。今日はとても天気がいいらしい。
窪川からは予土線の列車に乗り換える。ここまで特急列車に乗ってきたが、のんびりとしたディーゼルカーの旅に早変わりする。
後免→土讃本線特急「南風」→窪川
枕崎→広尾間の最長往復切符復路後免駅から使用再開
窪川→土讃本線・予土線→半家
若井駅に停車した後、しばらく土讃本線を走った列車は信号場を通過する。眼下には土讃本線の線路が見える。ガタガタと下から音がする頃、この列車は予土線に入った。今右を見れば分かれていく土讃本線の線路が見えるはずだ。
「長閑だねぇ・・・。」
「萌、それしか言ってなくない。」
日本一の清流四万十川を見ながら、ゆっくりと進んでいく。四国に限らず旅って言うのはどうしても足の速い特急列車を多く活用せざるを得ない。こういうのんびりとしたところを味わうにはどうしても不便に足を突っ込む必要がある。
しばらく清流を眺め、その光景としばし離れてトンネルに入る。トンネルを抜けて清流を渡り、家が少しまとまっている駅に降りた。半家という。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路半家駅で途中下車
「ああ、本当に来ちゃった・・・。」
「来てみたのはいいけど、何処にでもある普通の無人駅だなぁ・・・。」
「せっかく来たのに感想がそれ・・・。私怒っちゃおうかなぁ。」
「ええ、怒るなよ。」
「・・・ああ。でも空気は美味しい・・・かも。」
「そこ不安になるなよ。」
「・・・。」
「・・・。」
「頭丸めなくてよかったの。」
「それは僕に結果売ってるの。僕は髪長い方がいいんだけど。」
「今でも十分長いからね。前髪普通に降ろしたら目が隠れるくらいまで伸びてるし、ナガシィ結構髪をいじってるの知ってるんだからね。そんなに気になるなら切ればいいじゃん。」
「嫌だよ。切ったら目立つし、隠せるものなくなるし。」
「隠すって。ナガシィ周りから何を隠してるつもり・・・。」
「・・・。」
そう聞かれると答えに困るなぁ。ただ、これって昔からだ。髪が短いって言うのはそれだけで嫌なんだよなぁ。・・・髪や帽子が僕の恥部を隠してくれる、そんな気がして・・・。
「それ、無駄な努力だと知りなさい。」
「知ってるよ・・・。簡単に常識変えられたら苦労しないってこと。」
半家→予土線→土佐大正
半家→土佐大正間の運賃土佐大正駅で下車時運賃精算の上乗車
土佐大正→予土線・予讃本線特急「しまんと」→宇和島
土佐大正→半家間の乗車券使用開始および使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路半家駅通過に伴い使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路北宇和島駅通過に伴い途中下車
北宇和島→宇和島間の運賃宇和島駅で下車時運賃精算の上乗車
一口メモ
上信電鉄上信線南蛇井駅
群馬県富岡市にある。難読駅とも珍駅名とも知られる。




