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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 四国
243/270

8022T列車 自然の壁

皇紀2745年6月23日(第122日目) 国鉄(こくてつ)土讃本線(どさんほんせん)大歩危(おおぼけ)駅。

「ピョーッ。」

 大歩危(おおぼけ)の谷に列車の警笛が響き渡る。ちょうど崖に張り付くような場所を高松(たかまつ)行きの特急「南風(なんぷう)」が駆け抜けていく。111両も連なった列車は時折山間に身を隠しながら、迫ってくる。

「よくあんな所通したなぁ・・・。」

僕は感心しながら、その場所を見上げた。あの当たりがちょうど鉄道を通せるだけの幼稚があった場所なのだろう。先人達の想像を絶する努力が今の鉄道網を築き上げた。それだけでも驚くべき事なのだが・・・。

「ナガシィは花より団子じゃなくて、花より電車ね。」

「悪い。」

「悪いとは言ってないわよ。・・・でも、これ下から見た方が綺麗だと思うよ。遊覧船もあるけど、どうする。」

その大歩危(おおぼけ)峡遊覧船というのは9時くらいから始まるらしい。萌の言うとおりここは下から見上げた方が良いのだろう。だが・・・、

「・・・先急いだ方が良いかな・・・。」

「じゃあ、ここも10月3日にね。」

「今年の10月3日は予定が詰まりそうだな・・・。」

「別に何年かけてもいいわよ。」

あっ、これは何年もの間ずっと付き合わされることになるのか。まぁ、いいけどね。萌とどっか行くのは楽しいし。

大歩危(おおぼけ)から小歩危(こぼけ)まで往復してから行くか。」

「えっ。地味。」

「地味でも、見ることには変わりないだろ・・・。行くよ。その次くるときはちゃんと遊覧船乗せるし、連れてくるから。」

「フフ。期待してるね。」

連れてくのは今のところここと六甲山だな。六甲山は夜景が目的だから、次くるときはもっとゆっくり出来るだろう。

大歩危(おおぼけ)土讃本線(どさんほんせん)小歩危(こぼけ)

 まずは大歩危(おおぼけ)から阿波池田(あわいけだ)方面へ行くディーゼルカーに乗り込んだ。さっき対岸から「南風(なんぷう)」を見た線路をディーゼルカーは走る。針の穴に糸を通すような線形だ。やはり、この緻密さには目を見張る。

大歩危(おおぼけ)小歩危(こぼけ)間の乗車券往路使用開始および使用終了

 小歩危(こぼけ)まで来たら今度は反対方面行きのディーゼルカーに乗る。これで大歩危(おおぼけ)までの道を戻り、そのまま土佐山田(とさやまだ)まで向かう。土佐山田(とさやまだ)からバスで20分ほど行ったところには山口県秋芳洞、岩手県龍泉洞に並ぶ鍾乳洞龍河洞がある。そこを見てからゆっくり高知県を横断することにしよう。

小歩危(こぼけ)土讃本線(どさんほんせん)土佐山田(とさやまだ)

大歩危(おおぼけ)小歩危(こぼけ)間の乗車券復路使用開始および使用終了

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路大歩危(おおぼけ)駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路土佐山田(とさやまだ)駅で途中下車


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