表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 神在の国
239/270

8018T列車 大丈夫・・・だよね

皇紀2745年6月21日(第120日目) 国鉄(こくてつ)木次線(きすきせん)木次(きすき)駅。

 朝早くに木次線(きすきせん)は目覚める。朝5時から始発列車が始まり、その後はかなりの頻度で宍道(しんじ)方面行きの列車が頻発する。止まっている列車は4両編成。前より2両が米子(よなご)行き。後ろより2両は出雲市(いずもし)行きとなっている。

「皆朝早いねぇ。」

萌が感心したように言う。ボックス座席のほぼ全てに学生が1人から2人座っている。

「ここから米子(よなご)とかまで通ってるのかな。」

「まぁ、通ってる人もいるだろうなぁ。」

「こんなところで列車逃したら・・・。なんて考えたくないよね。」

「・・・1、2時間は平然と列車来なかったりするからなぁ。遅刻の度合いが違うよ。」

木次(きすき)木次線(きすきせん)宍道(しんじ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路木次(きすき)駅から使用再開

 木次(きすき)駅を出発する。木次線(きすきせん)宍道(しんじ)駅まで右へ行ったり左へ行ったりを繰り返す。直線距離なら結構早く行けるだろうが、鉄道には厳しい道のりとなるだろう。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路宍道(しんじ)駅で途中下車

 僕達が乗ってきたディーゼルカーはここで米子(よなご)方面行きと出雲市(いずもし)方面行きに分かれる。普段なら出発を見送りたいところだが、それはやらなかった。宍道(しんじ)駅から歩いてほど近くにある宍道(しんじ)湖を見に行く。しじみが有名なところだが、一番有名なのは炎の妖精の方かもしれない。宍道(しんじ)駅に戻って、山陰本線(さんいんほんせん)で西へ進む。

宍道(しんじ)山陰本線(さんいんほんせん)出雲市(いずもし)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路宍道(しんじ)駅から使用再開

出雲市(いずもし)山陰本線(さんいんほんせん)特急「スーパーくにびき」→江津(ごうつ)

 江津(ごうつ)駅からは三江線(さんこうせん)の列車に乗り換える。この時間には普通列車しか無さそうだ。江津(ごうつ)から三次(みよし)駅まで3時間くらいかかる。

江津(ごうつ)三江線(さんこうせん)三次(みよし)

「この時間がとっても暇なのよねぇ・・・。」

と萌がぼやく。

「いや、暇ってなぁ・・・。」

「だって・・・。ここって近くに川がある以外ほとんど何も無いじゃない。」

「・・・うん。まぁ確かにそれは認めるけど・・・。」

「やっぱり認めるんだ。」

「認めるというか、それしか無いだろ。」

といいながら、僕は外を見る。ゆったりと流れる江の川にそれにずっと沿って走る三江線(さんこうせん)。こういう路線はいつも貧乏くじだ。乗る方も運行する方も・・・。

(まだ、こっちは大丈夫だよな・・・。)

自分の心に問いかけてみた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ