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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 近畿
229/270

8008T列車 大幹線に隠された秘境

皇紀2745年6月17日(第116日目) 国鉄(こくてつ)東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)京都(きょうと)駅。

 京都(きょうと)を観光するのに1日では短すぎる。昨日は京都(きょうと)観光をしていた。と言っても金閣寺と清水寺ぐらいしか行っていない・・・。これだけじゃ到底収まらない数の観光地が京都(きょうと)にはある。ここをそれだけで猿って言うのはいい選択とは言えないだろう。だが、今回は先を急ぐ。最長往復切符の有効期限は今日からあと20日。ここから中国地方、四国を通り抜け、九州に至る。そのことを考えれば、仕方ない。

 僕達は新幹線ホームにあがった。下りのホームには博多行きの「ひかり号」が止まっている。編成中央に2階建てを挟む100系新幹線だ。自由席は混んでない。好きな座席を選び放題だ。

京都(きょうと)東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)山陽新幹線(さんようしんかんせん)「ひかり」→新神戸(しんこうべ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路京都(きょうと)駅から使用再開

 列車が新大阪駅に着くと自由席の乗車率が一気に跳ね上がる。自由席は5両あるから十分座れるか・・・。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路新神戸(しんこうべ)駅で途中下車

 初めて新神戸(しんこうべ)で降りた。新神戸(しんこうべ)駅は基本乗換駅という性格が強い。新幹線に乗りに来る人の波は地下鉄の方から押し寄せてきている。僕達はそれに逆らって駅の出口に向かった。駅を出て新幹線の高架の下をくぐるととても新幹線駅とは思えない光景が繰り広げられる。

「ここって本当に新幹線の駅がある所よね。」

「そのはずだけどなぁ・・・。」

「山ね。」

「山だな。」

手頃に出来る登山の気分だ。

 さて、新神戸(しんこうべ)駅から10分もかからないくらいの所に滝が現れる。ここは布引の滝という観光地だ。

「こんな所にこんなものがあるなんて私知らなかったなぁ。」

「僕も知らなかったよ。」

「うーん。マイナスイオンがいい仕事をしてますねぇ・・・。」

「・・・。」

マイナスイオンかぁ・・・。まぁ、いい仕事をしているかどうかは別だが、こういう所なら、それを感じてもおかしくは無いか。

「播州さんのおかげでこういう所いっぱいしれたから、感謝しないとね。」

「本当、そうだな。僕は観光地とか全然知らないからなぁ・・・。」

「私もどっちかって言うとそうね・・・。こういうの見てたらやれ「海外行こう」って気も起きないなぁ・・・。」

「・・・それって僕のこと考えて・・・。」

野暮かと思った。それに違うとも思った。

「んっ、そう思うんならそう思ってくれていいわよ。ナガシィは多分こっちでも海外行かないと思うけど。」

「・・・。」

怒んないでおこう。萌の言うとおり僕は井戸の仲が最高だと思っているからなぁ・・・。

新神戸(しんこうべ)山陽新幹線(さんようしんかんせん)「こだま」→西明石(にしあかし)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路西明石(にしあかし)駅で途中下車


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