8005T列車 危ない橋は渡りたくないです。
皇紀2745年6月14日(第113日目) 国鉄七尾線輪島駅。
輪島→七尾線→和倉温泉
和倉温泉→七尾線・北陸本線特急「雷鳥」→加賀温泉
輪島→津幡間の乗車券復路使用開始および使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路津幡駅から使用再開
和倉温泉からは特急列車に乗継いだ。大阪まで直通する特急「雷鳥」なので、金沢から先へも乗り換え無しで進むことが出来る。北陸本線を快調に飛ばし、僕達は加賀温泉駅で下車した。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路加賀温泉駅で途中下車
この駅から僕達はバスに乗って東尋坊へと向かうことにする。あの断崖を見たくなったからだ。歩いて近づいてみるとその高さに圧倒される。
「ちょっとのぞき込みたくは無いよね。」
「そりゃな・・・。」
「こんなの落ちたら死ぬしかないじゃん・・・。」
と萌が言う。だが、考えてみれば僕達はもう死んでいる。そういう僕達が東尋坊とかから飛び降りてみたら一体どうなるのだろうか。考えてもみたが、やっぱり万が一「二度目の死」が訪れることは嫌なので実際に検証することはやめた。
「せっかく言い観光地なのに自殺の名所になっちゃってるって言うのが残念だよなぁ・・・。」
「ホント。仲にはこれが綺麗とか思えないほど追い詰められちゃった人もいるんだよねぇ。そうなる前にいくらでも手立ては打てたはずなのに・・・。」
「さぁ、そこはどうだろうなぁ。人って結局は一人だから、狭い考えにとらわれがちだと思うからなぁ。手立てはあってもそこにたどり着ける人間が少ないと思うよ。」
「やっぱりそうかしら。」
「多分ね・・・。」
まぁ、それは学術的な検証が合ったわけじゃない。完全な憶測だけど、間違ってはいないと思う。
「・・・。」
「・・・。」
「今日は加賀温泉のどこかに止まる。」
「・・・嫌、福井まで行って止まろう。どうせ明日は福井の恐竜博物館とか行ってみたいし。」
「なら明日の朝はゆっくり出来そうね。久々に朝寝しようかしら。」
「朝寝ね・・・。」
「あっ、いくら早く起きれたからって寝込みを襲うのは無しよ。」
「ああ、それは萌が僕に取った態度で判断することにするよ。」
「わっ、エッチ・・・。」
「・・・まぁ、僕自身男だし。そう言うもんだって。」
加賀温泉→北陸本線→福井
枕崎→広尾間の最長往復切符復路福井駅で途中下車




