8003T列車 慣れすぎた30分に1本
皇紀2745年6月13日(第112日目) 国鉄東海道本線米原駅。
彦根→東海道本線→米原
彦根→米原間の乗車券使用開始および使用終了
彦根城の見学を終えて、米原駅に昼少し前に戻る。僕達はホーム上でさっさとお昼ご飯を済ませた。暑くなっている時期にうどんはどうかと思うが曇っているおかげであまり暑くは無い。しかし、湿度が高く蒸している。やはりあまりいい選択とは言えないのかもしれない。
うどんを食べ終わって、大垣方面へ向かう普通列車に僕達は乗った。
「あれ。」
「どうしたの。」
「いや、この区間ってこんなに人少なかったっけなぁと思って。」
僕はかなりスカスカな車内に呆気にとられた。いつもこの区間に乗るときは通路やドアの近くにも人が立っているのに。今日は椅子に全員座れそうだし、そのうえにまだ余裕がある。
「18きっぷシーズンを見慣れすぎたせいだな。」
僕はすぐにその答えが分かった。
米原から乗った列車を隣の醒ヶ井で降りる。蒸し暑い仲で街の仲を流れる清流に目を休めるのも時には重要だ。30分くらいの滞在でここを離れた。その後、大垣・岐阜で乗り換え、高山本線の特急「ひだ」で一気に下呂を目指した。
米原→東海道本線→醒ヶ井
枕崎→広尾間の最長往復切符復路米原駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路醒ヶ井駅で途中下車
醒ヶ井→東海道本線→大垣
大垣→東海道本線新快速→岐阜
岐阜→高山本線特急「ひだ」→下呂
枕崎→広尾間の最長往復切符復路下呂駅で途中下車
下呂と言えばやはり温泉である。もちろん、欲を言えば下呂温泉に泊まっていきたいところであるが、先を急ぎたいのでそれはしない。だが、温泉には入りたい。そんな欲張りをかなえてくれるに帰り温泉ってものに入ろうか。
「下呂まで来て、日帰りってどうよ。」
と萌が言う。
「仕方ないだろ。まぁ、下呂温泉に泊まるのはまたこんどってことで。」
「フフ。楽しみにしてるわよ。いつか知らないけど。」
「じゃあ、萌の誕生日にでも来るか。」
「じゃあって何よ・・・。でも、ありがとう。期待してるからね。」
「ああ、自分で言っといて何だけど、あんまり期待はしないで・・・。」
下呂駅から歩いて橋にさしかかる。河川敷を見下ろすとちょうど裸で温泉には行っている人がいる。萌がそれを見て、
「ナガシィ、いくら日帰りでもあすこはやめてね。」
「行かないから安心しろ。」
「フフ。じゃあ安心するわ。」
「温泉入ったらどうする。」
「・・・駅弁。」
「まぁ、それもそうだけど・・・。」
「いいじゃん、奮発して飛騨牛使った牛飯でも買っちゃおうよ。」
「あるかな。」
「あっ、そう言えばあるかどうか全然調べてないなぁ・・・。」
下呂温泉で時間を潰したら飛騨牛しぐれ寿司を買って、特急列車の車内で食べた。
下呂→高山本線特急「ひだ」→高山
高山→高山本線→猪谷
猪谷→高山本線→富山
富山→北陸本線→高岡
枕崎→広尾間の最長往復切符復路高岡駅で途中下車




