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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 近畿
223/270

8002T列車 長浜スクエア

皇紀2745年6月13日(第112日目) 国鉄(こくてつ)湖西線(こせいせん)近江舞子(おうみまいこ)駅。

 こんなにもびわこに近い駅を利用したのは初めてだろう。湖西線(こせいせん)の朝も早く既に姫路行きの「ブルーライナー」が出発を控えている。一方で滋賀県の北の方へ進んでいく列車は4両編成と短い。

「こんな所から長浜(ながはま)行きの列車があるなんて・・・。」

「滋賀県ってびわこのせいで迂回しないとダメだからなぁ・・・。直接行けるのは堅田から野洲の間だけでしょ。」

近江舞子(おうみまいこ)湖西線(こせいせん)北陸本線(ほくりくほんせん)長浜(ながはま)

枕崎→広尾間の最長往復切符復路近江舞子(おうみまいこ)駅から使用再開

 湖西線(こせいせん)はしばらくびわこの脇を走る。太陽の光が琵琶湖の水面にキラッと輝く。

 右側から北陸本線(ほくりくほんせん)の線路が見えるようになると列車は近江塩津(おうみしおつ)駅に到着。ここから北陸本線(ほくりくほんせん)に入り、僕達はこの列車の終点長浜(ながはま)駅で下車した。

枕崎→広尾間の最長往復切符復路長浜(ながはま)駅で途中下車

「さすがにまだこっちは開いてないよね。」

僕達は長浜(ながはま)駅の旧駅舎前でそうつぶやいた。これには元々使われていた駅舎で、今はD51形蒸気機関車やED70形交流電気機関車が展示してある。これらは長浜(ながはま)に縁のある車両達だ。だが、ここの開園は9時30分。まだ2時間くらい時間がある。

「この中見ていきたい。ナガシィ。」

「別に・・・僕は前に見た。」

「・・・またそのパターン。」

「また、次来ようよ。それより琵琶湖見に行ってみない。」

僕は萌を誘った。

 歩いてみると琵琶湖岸までそんなに距離はない、長浜(ながはま)東海道本線(とうかいどうほんせん)が現ルート(彦根(ひこね)能登川(のとがわ)草津(くさつ)石山(いしやま)経由)で開業していなかったとき、ここから大津(おおつ)(現:膳所(ぜぜ)付近)まで鉄道連絡船の港となっていた。それを考えれば、長浜(ながはま)駅が琵琶湖から近いというのは当り前のことだ。

「近いわね。」

「近いなぁ・・・。」

「私滋賀県住んでてもあんまり琵琶湖行ったこと無かったなぁ・・・。どっかの人はずっと北海道ばっかりだったから。」

「考えてみれば、萌と一緒に琵琶湖見に行った事なんて無かったなぁ・・・。」

「まぁ、いいわ。ナガシィには琵琶湖よりも北海道の方が面白いだろうし。」

「ハハハ・・・。察しがよくてホント助かるよ。」

「・・・別に。私はナガシィが思うほど察しはよくないわよ。私もナガシィと同じように琵琶湖よりも北海道が面白いと思っているだけだから。」

と言ったとき、萌はちょっと違う気がするなぁと思った。しかし、これを言うとまた何か言われそうだしやめようかなぁ・・・。

「これからどうする。観光地はやっぱり遅いわよ。」

「そうだな・・・。ちょっと彦根(ひこね)城でも見てから岐阜(ぎふ)の方に行ってみるか。」

「あっ、それいいかも。私、あれ見てみたい。」

「ああ。あれね。可愛いもんな。」

「フフ。じゃあ行こう。彦根(ひこね)に着いたら歩けばいいし。」

「ヨシッ、じゃあ行こう。」

彦根(ひこね)城には歩いて向かうことになろう。それがちょうどいい暇つぶしだ。

長浜(ながはま)北陸本線(ほくりくほんせん)東海道本線(とうかいどうほんせん)新快速「ブルーライナー」→彦根(ひこね)

枕崎→広尾間の最長往復切符復路長浜(ながはま)駅から使用再開

枕崎→広尾間の最長往復切符米原(まいばら)駅到着に伴い途中下車

米原(まいばら)彦根(ひこね)間の運賃彦根(ひこね)駅で下車時運賃精算の上乗車


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