8000T列車 日本最初のトンネルは?
皇紀2745年6月12日(第111日目) 国鉄大阪東西線大阪城北詰駅。
ラッシュ時間帯でもこの路線は空いている方だ。ほとんどの人間が京橋駅で大阪環状線に乗り換えているからだ。だが、混雑を回避するためにこちらに乗っている人間はいる。福知山線に直通する「丹波路快速」には多くのサラリーマンの姿が見える。この駅では少数が降りていくだけだ。
「ここに221系がやって来るのはなんか変な気分だな。」
「丹波路快速」新三田行きのドアが閉まり音をこもらせながら出発していく。その後、こちらのホームも明るく照らされはじめ「河内路快速」同志社前行きが入ってくる。223系6000番台が先頭に立っていた。
大阪城北詰→大阪東西線・片町線快速「河内路快速」→松井山手
大阪城北詰→京橋間の乗車券使用開始
大阪城北詰をでてすぐ列車はトンネルの外に出る。大阪東西線は大阪城の北辺りで終わっていた片町線を大阪の中心部まで延伸する目的で建設されている。片町線沿線から乗り換え無しで北新地に行けるようになったのは大きいだろう。ただ、その恩恵をちゃんと受けている人が多いのかは別問題だが・・・。
大阪城北詰→京橋間の乗車券使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路京橋駅から使用再開
途中の松井山手駅で普通列車の木津行きに乗り換える。この先、「河内路快速」に乗っていても後の普通列車で行くのと変わらないからだ。木津からは関西本線の「大和路快速」加茂行き、関西本線普通亀山行き、草津線普通列車草津行きを乗継ぎ、草津の方へと抜けていく。
松井山手→片町線→木津
木津→関西本線快速「大和路快速」→加茂
加茂→関西本線→柘植
柘植→草津線→草津
枕崎→広尾間の最長往復切符復路草津駅で途中下車
草津に来て気になるものと言えば草津駅を出発してすぐに通るトンネルだろう。今日はちょっとここに寄ってみよう。
草津駅から出て少し西に歩けば、そのトンネルにたどり着くことが出来る。上は道路になっていて車も通行出来るが細い。
「そういえば、滋賀に住んでるときも気になってたけど、これって何・・・。」
「えっ。いや、ちょっとそれはあの仕事やってた身としてはまずいんじゃない。」
と僕が言うと、
「何か腹立つなぁ・・・。」
とふくれた。
「これって草津川の跡だよ。元はここを流れる天井川だったから。」
「あっ、これ草津川だったの・・・。何か意外。でも、何か不思議。川をくぐるためのトンネルがあるって。川って普通は地面よりも低いところ流れてるのに。」
「あっ、萌。因みに日本で一番最初に出来たトンネルって川の下を通るためのトンネルだったって知ってる。」
「えっ、山じゃないの。」
まぁ、普通の反応だよなぁ・・・。




