7988T列車 関西の電気瓶
皇紀2745年6月2日(第101日目) 関電トンネル無軌条電車黒部ダム駅。
黒部ダム駅のトンネルを人の波に乗って抜けていく。辺りが開けると僕達の前に黑部ダムが姿を現した。対岸に向かって曲線を描く堰堤を持つ大きなダム。これ画家の有名な黒部第四ダム。通称黒四ダムである。
「おお。写真で見たとおり・・・。」
「写真って。それは当り前でしょ。写真以外の写り方って何よ。」
「ハハハ・・・。それもそうか。」
「それにしても大きいねぇ。世紀の大工事だっけ。そう言われてるだけあるわね。こんな山奥にこんな大きいダム作っちゃうんだから。」
「本当だよ。ここって開発する前は何も無かったんだろうからなぁ・・・。」
いや、何も内は正直間違っているか。ここに通じるためには峻険な谷がいくつもあったはずだ。それらを越えてここにダムを造る。どんなに頭を巡らせても想像することは出来ない。
「そりゃ、これだけ大きなダム作れば、電力事情も改善するよなぁ。」
「・・・。」
「放水とかやらないかなぁ・・・。」
僕は写真でよく見る2つの放水を思い描いた。見れたら本当に凄いだろうなぁ・・・。そういうのは観光放水と言うらしいけど、観光放水はするかなぁ・・・。
「ナガシィ。ちょっと展望台に上ってみようよ。」
「えー。今行く。」
「こっちからの方が見やすいって。」
「・・・。」
ダムの位置から少し登ってダムを上から見下ろせる位置に来る。
「わお。」
「これ本当に凄いって。」
「・・・さっきから凄いとしか言ってない気がするなぁ・・・。」
「こんなの見せられたら、誰でも語彙力低下するって。」
「ハハハ・・・。違いない。」
そうそう。観光放水は6月の下旬から始まるので、6月の上旬である今の時期はまだやっていない・・・。どうあがいてもみれなかったのは残念である。
これで黒部観光を終えることにした。空いてるトロリーバスで扇沢まで戻る。まだ時間が早いと言うこともあってか黒部ダムから帰るときのバスは先頭の1両だけ客扱いをしていた。扇沢からはバスを乗り継ぎ信濃大町駅に行く。
信濃大町駅からは大糸線の列車で松本駅まで行った。
黒部ダム→関電トンネル無軌条電車→扇沢
黒部ダム→扇沢間の乗車券使用開始および使用終了
信濃大町→大糸線→松本
枕崎→広尾間の最長往復切符復路信濃大町駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路松本駅で途中下車




