表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 中日本
205/270

7984T列車 日本土木技術の敗北

皇紀2745年5月31日(第99日目) 国鉄(こくてつ)北越線(ほくえつせん)十日町(とおかまち)駅。

 北越線(ほくえつせん)直江津(なおえつ)方面行きの列車は少し待たなければ来ない。僕達は十日町(とおかまち)駅の外でその列車を待った。時間になったのでホームに戻るとE127系が止まっていた。しかし、これは見たことがない番台区分だ。1000番台。現実にあるものと何か違うのかな。

十日町(とおかまち)北越線(ほくえつせん)頸城大島(くびきおおしま)

十日町(とおかまち)頸城大島(くびきおおしま)間の乗車券使用開始

 北越線(ほくえつせん)はトンネルと高架橋で六日町(むいかまち)犀潟(さいがた)間を一直線に結んでいる。これほど直線的なルートを取ったのは技術力の進歩のおかげでもある。また、将来的な北越線(ほくえつせん)の発展のためだ。

 列車は長いトンネルを何回か抜ける。途中トンネルの中で2回止まった。その間に特急列車の交換と待ち合わせを行っている。こんな所に信号場を作ると言うだけでもかなりの苦労があっただろう。2回目のトンネル内停車を経験してから僕達は目的の駅である頸城大島(くびきおおしま)駅に着いた。頸城大島(くびきおおしま)でも僕達の乗ってきた普通列車は列車交換のために長く止まった。

十日町(とおかまち)頸城大島(くびきおおしま)間の乗車券使用終了

 さて、頸城大島(くびきおおしま)駅は両方をトンネルに挟まれている。この場所は集落からも離れており、当駅を利用する集落の人は極めて少ないことだろう。

「何かあっさり抜けて来ちゃったね。」

「まぁ、鉄道が通ったらこんなもんだって・・・。」

そう言いながら、僕は駅に近い方のトンネルを見た。「鍋立山」とトンネルの壁にさがっている。あれがトンネルの名前のようだ。

「こうしてみたら何の変哲も無いただのトンネルよね。中に信号場があるなんて思えないわ。」

さっきトンネル内で止まったことそんなに珍しいか・・・。いや、珍しいか。

「ナガシィ、ここからどうするの。あっち戻るにも時間結構あるわよ。」

「そうだな・・・。この鍋立山トンネルの雑学でも聞く。」

「雑学ねぇ。私はパス。」

「パスかぁ・・・。結構面白いと思ったんだけど。」

「私はそう言う面白さは求めてなかったり。」

「ふぅん。そうなの。」

「今日はやけに疑り深いわね。」

「意趣返しだよ。」

「そう・・・。」

「・・・。」

長野(ながの)の善光寺。前は夜言っただけだったし、昼間にしっかり行ってみない。」

「そうするか。」

頸城大島(くびきおおしま)北越線(ほくえつせん)十日町(とおかまち)

頸城大島(くびきおおしま)十日町(とおかまち)間の運賃十日町(とおかまち)駅で下車時運賃精算の上乗車

十日町(とおかまち)飯山線(いいやません)信越本線(しんえつほんせん)長野(ながの)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路豊野(とよの)駅到着に伴い途中下車

豊野(とよの)長野(ながの)間の運賃長野(ながの)駅で下車時運賃精算の上乗車


一口メモ

E127系1000番台

北越線(ほくえつせん)向けに投入されたE127系。大糸線(おおいとせん)信越本線(しんえつほんせん)系統で使用するE127系に比べ加減速性能が上がっている。


北越線(ほくえつせん)

上越線(じょうえつせん)六日町(むいかまち)信越本線(しんえつほんせん)犀潟(さいがた)間を結ぶ鉄道線(てつどうせん)。トンネル・高架橋を用いてほぼ一直線で両駅間を結んでいる。途中のトンネル工事が難航したこともあり幹線クラスの輸送人員を誇りながらも地方交通線に指定されている。


北越線(ほくえつせん)鍋立山トンネル

まつだい~頸城大島(くびきおおしま)間にある全長9.1165キロメートルのトンネル。内部には信号場がある。このトンネルは強い地圧によって掘削を阻まれ、それは最新の工法・機材をも跳ね返すほどのものであった。北越線(ほくえつせん)が地方交通線指定され、他よりも割高な運賃を請求する原因でもある。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ