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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 中日本
201/270

7980T列車 工場の町

皇紀2745年5月29日(第98日目) 国鉄(こくてつ)羽越本線(うえつほんせん)新津(にいつ)駅。

 新津(にいつ)。鉄道ファンにとってここは鉄道製造の街である。ここには大きな車輌製造工場があり、東京(とうきょう)首都圏で使われる新型車両が続々と製造され旅立っている。今日はこれから東京(とうきょう)に旅立とうとしている車両達を見に来てみたのだが、本当に旅立つかどうかは知らない。そういうところはちゃんと調べてこいよと言われると思うが、調べたら調べたで面白くは無い。

「うん。やっぱりそんな都合よくないよなぁ・・・。」

「・・・。」

やっぱり旅立つ車両はいなかった。

「こういうのは調べてくればいいじゃない。今はスマホで簡単に情報が手に入るんだから。」

萌は呆れながら言う。

「いいじゃん。偶然って言うのが一番面白いんだよ。」

「偶然がねぇ・・・。偶然がこれなら来ない方が良かったんじゃない。」

「うーん、そう言われると反論のしようが無いけど・・・。まぁ、でもここからでも中はちょっとくらい見えるし。」

「写真撮っちゃダメよ。」

「ああ、ダメかな。自分で楽しむ分には撮ってもいいような気がするけど。」

「とりあえず、撮らないでおいたら。この中にいる電車ならすぐに見れるようになるわよ。」

「それもそうか。」

 結局何も撮らずに新津(にいつ)駅に戻った。最長往復切符はこれから新潟(にいがた)に行くのに一旦新発田(しばた)を経由する。ホームには特急も含めて新潟(にいがた)行きが沢山やって来るが、これら全部つかえないのはなんとも馬鹿らしく思えてくる。ちょうど上野からはるばるやって来た特急「いなほ」が新潟(にいがた)に向けて出発していった。

新津(にいつ)羽越本線(うえつほんせん)新発田(しばた)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路新津(にいつ)駅から使用再開

新発田(しばた)白新線(はくしんせん)新潟(にいがた)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路新潟(にいがた)駅で途中下車

「さて、これからどうする。お昼にはちょうどいい時間だけど。」

「じゃあ、先にお昼食べよう。それから何処回るか考えとけばいいでしょ。」

「・・・うん。じゃあ何食べる。」

問題はそこだよなぁ・・・。何食べるとか全然決まってないし。とりあえず目に付いたところでよくないと言うと、「吉野家とかになりそう。」呆れながら言われた。そして、そうなったんだけど・・・。

 新潟(にいがた)駅から近いところで重要文化財に指定されている萬代橋って言う信濃川に架かる橋がある。そこから歩いて行ける範囲にミュージアムとか色々あるしそっちも見て回ることにした。


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