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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 中日本
200/270

7979T列車 日中動く日中線

皇紀2745年5月28日(第97日目) 国鉄(こくてつ)日中線(にっちゅうせん)喜多方(きたかた)駅。

 日中線(にっちゅうせん)の出発が迫らなくてもさっきから日中線(にっちゅうせん)のホームにはキハ40形が1両止まっている。あれがそのまま熱塩(あつしお)まで行くのだろうと思っていると案の定と言った具合だ。切符を見せて喜多方(きたかた)のホームに入り、そのキハ40形の所まで歩いて行く。別に何かのシーズンというわけでもないが、ホームには大きな荷物を提げた鉄道ファンがこの列車を待っている。皆、日中線(にっちゅうせん)に日中乗るために集まったのだ。

喜多方(きたかた)日中線(にっちゅうせん)熱塩(あつしお)

喜多方(きたかた)熱塩(あつしお)間の乗車券往路喜多方(きたかた)駅から使用開始

 発車時刻となり、列車はブレーキを解除して喜多方(きたかた)駅を出発する。

「出発したね。」

「出発したなぁ・・・。」

列車が喜多方(きたかた)を出発してすぐに磐越西線(ばんえつさいせん)の線路が左に分かれていく。日中線(にっちゅうせん)はこのまま北へと進路を変更して喜多方(きたかた)から少し北に行った熱塩(あつしお)という所まで伸びている。車窓にはすぐに道路が並行し、そちらの道には車が多く走る。

「まるで鉄道なんて無くても大丈夫って言われてるみたいだな。」

「ハハハ・・・。」

確かに、ここには鉄道なんていらないんだろう・・・。鉄道ファンとしては寂しい限りだけど。しかし、これが地方の現実だったりする、その現実を無視して「鉄道は残すべき」というバカは本当に救えない。

 少し時間が経ったかと思うと列車は会津村松駅に停車した。国鉄(こくてつ)なら何処にでも見る単線の駅だ。降りる乗客は一人もいない。そりゃ、客層が鉄道ファンじゃ無理か・・・。

 20分くらい経って終点の熱塩(あつしお)駅に到着する。

「これちょっと時間かかりすぎじゃない。たった10キロ来ただけよ。」

「そうだな・・・。」

日中線(にっちゅうせん)喜多方(きたかた)から11.6キロしかない。それで20分くらいはちょっと時間がかかりすぎているかもしれないが、それだけ日中線(にっちゅうせん)の線路が貧弱なのかもしれないし・・・。

「どうする。このまま来た列車で戻っちゃう。」

「僕達ここに来ただけだもんなぁ。一応目的は達成してるし。」

「フフフ。じゃあ、戻っちゃおうか。」

喜多方(きたかた)熱塩(あつしお)間の乗車券往路熱塩(あつしお)駅到着に伴い使用終了

 列車が折り返すまでの10分くらいの間で熱塩(あつしお)周辺を見る。駅からすぐの辺りで枕木を載っけた簡単な車止めが出来ているのが見え、その先にはさらに線路が延びている。日中線(にっちゅうせん)はこのまま奥羽本線米沢につながる予定の線路。仮につながったとしても今の状況がよくなるとは到底思えないが、何か施策でもあるんだろうか。いや、多分無いか・・・。

熱塩(あつしお)日中線(にっちゅうせん)喜多方(きたかた)

喜多方(きたかた)熱塩(あつしお)間の乗車券復路使用開始および使用終了

 喜多方(きたかた)に戻ったらまずはお昼ご飯を済ませることにする。日中線(にっちゅうせん)との都合もあり11時からご飯を食べるって事が出来なかったためだ。喜多方(きたかた)と行ったらラーメンだ。うん、美味しい。

喜多方(きたかた)磐越西線(ばんえつさいせん)急行「阿賀野(あがの)」→津川(つがわ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路喜多方(きたかた)駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路津川(つがわ)駅で途中下車

 磐越西線(ばんえつさいせん)で西を目指す。急行「阿賀野(あがの)」で途中の津川(つがわ)まで行く。津川(つがわ)には狐の嫁入りの屋敷って言うのが駅近くにある。そこを見に行くのだ。その後は新津(にいつ)駅まで行って今日の旅はそこで終了する。

津川(つがわ)磐越西線(ばんえつさいせん)新津(にいつ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路新津(にいつ)駅で途中下車


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