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7781T列車 高天原での日常

 僕はのびをした。これで今日は終わりだと思うと自然と体の力が抜ける。人間どこで暮らしていても、束縛からの解放にはちゃんと力が抜けるように出来ているんだなぁ・・・。

「ナガシィ。お疲れ様。」

萌が声をかけてきた。

「うん、お疲れ様。」

「帰ろうか。今日は私、腕奮っちゃうわよ。」

そう言いながら、手をバタバタ振るった。振るうって言うのはそっちなのね。と言う突っ込みはしない。もう今に始まった話じゃないからなぁ・・・。そうは言いつつも美味しいご飯作ってくれるんだから、感謝しかないけど・・・言うのは恥ずかしいけどね。

 僕らは荷物をまとめるとさっさと部屋から出ることにする。

「ナガシィ、ちょっと梓達待つけどいい。」

「別にいいよ。」

「ハァア・・・。お熱いこと。」

後ろから端岡がため息交じりに言う。

「熱い・・・。熱いかな。」

「私からしてみればね・・・。」

「端岡さんだって結婚してたじゃん。どうして・・・。」

そう聞くと不敵な笑みを浮かべるだけだった。見送ってから5分くらい経ってからだろうか、萌が梓ちゃんと美萌ちゃんを連れて戻ってくる。

「お待たせ。」

「大丈夫だよ。」

視界を影が遮ったような気がする。

「梓ちゃーん。」

「わっ、来るな変態。」

「会いたかったよ。」

「離れろ、この変態・・・。」

「えー、離すの嫌だなぁ・・・。」

「いいから離れろ。私は別に逃げたりしないって・・・。」

「昼間結構逃げてたような気がするけどなぁ・・・。」

鳥峨家だったか・・・。

「さっ、早く帰りましょうか。」

「えっ、いや、ちょっと。みんな助けて。」

「梓はいいよねぇ。こっちでもいっぱい旦那さんに愛して貰って。」

美萌が言う。

「そうそう。旦那にいっぱいだいて貰いなさいよ。」

端岡が続ける。

「アハハ。お邪魔みたいだから、私達も行こうか。」

「いいの、萌。ほっといて。」

「いいの。いいの。今日も夜通しだろうから。」

「色々とよくなーい。」

「梓―。」

「ああ、もういい加減にして。こんなところで触ってきたら、殺すからね。」

「俺、もう死んでるんだけどなぁ・・・。」

「・・・ちょっとみんな、この変態どうにかしてくれたら、後で奢るから。」

それに3人の目がきらっと光る。その言葉待っていましたと言わんばかりだ。

「ヨシッ。友達の頼みだしなんとかしてやりますか。」

友達だったら最初から聞いてやれよ・・・。


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