7976T列車 格差
皇紀2745年5月27日(第95日目) 国鉄信越本線小諸駅。
「ご乗車ありがとうございました。小諸、小諸です。」
乗ってきた急行列車は、これから信越本線を下って長野まで行く。一方で、僕達の持っている最長往復切符は信越本線を登って高崎に向かっていく。まぁ、先にこの駅で途中下車したいか。長いこと乗っていたしね。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路小諸駅で途中下車
「小諸って衣と間違うよなぁ。」
と萌に聞くと、
「そんなに食い意地張ってるの。今日はもっと沢山食べないとダメかしら。」
「別にお腹減ったって意味で言ったわけじゃ無いんだけどなぁ・・・。」
まぁ、そう言う意味で聞こえたんなら今日はちょっと豪華な食事になるかな。
「まぁ、その前にせっかくだしここを完工していかない。降りちゃったんだからさ。」
「ここから手頃に行けそうなのは懐古園だな。」
小諸駅の一つの出口には懐古園口って言うものがある。そちらから出ればすぐに観光となる。
「僕達ってホント途中にあるもの何にも知らないな。」
「鉄道は僕達の世代じゃもう旅を楽しむ道具じゃなくなったんだよなぁ・・・。」
と僕は言った。
懐古園は小諸城の一角。秋になれば綺麗な紅葉を見ることが出来るし、今はその序章として青々とした木々の葉を診ることが出来る。
「元要塞とは思えないほど長閑ねぇ。」
「戦いに使わなきゃ長閑なもんだろう。こういう所は・・・。」
「それもそうかもしれないわね・・・で、このままゆっくりするのはいいけどどうするの。」
「いいの。いいの。こんっちの信越は夜でも動いてる。」
これってとても大きなアドバンテージだと思う。
小諸駅でちょっと早めの晩ご飯を済ませてから、特急「あさま」で高崎を目指す。途中軽井沢で碓氷峠の為にEF63形電機を連結して坂道に備える。その間に有名な駅弁峠の釜めしを購入して、さらに食べる。これでもお腹はまだ大丈夫じゃない。一旦高崎で降りて、それでまた2度目の晩ご飯にしようかな。
小諸→信越本線特急「あさま」→高崎
枕崎→広尾間の最長往復切符復路小諸駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路高崎駅で途中下車
「ナガシィ、さすがに食べ過ぎじゃない。」
「この体は代謝がいいから。」
そういうことにしておいてください、お願いします。
また今日の内に上越国境を越えていくことにした。夜の列車は急行。そして、次に乗る小出駅に停まる夜行急行は1本もない。長岡まで行って翌日の急行で会津若松まで只見線経由で戻るしかないかな・・・。
高崎→上越線急行「佐渡」→長岡
枕崎→広尾間の最長往復切符復路高崎駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路小出駅停車に伴い途中下車
小出→長岡間の運賃長岡駅で下車時運賃精算の上乗車




