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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 中日本
195/270

7974T列車 飯田線の戦い

皇紀2745年5月26日(第94日目) 国鉄(こくてつ)飯田線(いいだせん)長篠城(ながしのじょう)駅。

「長篠って言ったら長篠の戦いだよねぇ・・・。」

と言っても僕には長篠の戦いぐらいしか印象がない場所だ。駅舎は城郭を意識したつくりになっている。長篠城(ながしのじょう)はここから歩いて行ける距離にある。

「確かに、言われてみればそうよねぇ・・・。」

萌の長篠のイメージはそんなものらしい。

「他にも、長篠の戦いって言えば織田信長が鉄砲使って武田軍を破ったってことも有名よねぇ。」

「ああ、例の三段撃ちねぇ。」

「そうそれ。それにしてもよくも3000個、鉄砲集めたわよねぇ。」

「・・・。」

まぁ、長篠だったら一緒について回るお話だよなぁ。ただ、あの戦いで織田信長が3000丁の火縄銃を実際に使ったのかという点に関しては疑問が残るようだ。かの大図書館によれば3000丁というのは1000丁が一人歩きした結果なのでは無いかと書かれている。まぁ、仮に1000丁でも一度に333発から334発の銃弾を相手に浴びせることが出来ると考えれば、武田軍にとっては十分脅威だろう。そもそも現実的に考えてみれば1000人が一度に銃ぶっ放すって相当広い戦場でないと無理だ(330人クラスでも大概だが)。

(まぁ、それは言わない方が良いのかな・・・。)

 長篠城(ながしのじょう)跡が見えてくる前に長篠城(ながしのじょう)資料館が見えてくる。

「そういえば、長篠城(ながしのじょう)って長篠の戦いと関係なかったのかな。」

「ああ。確かに。長篠って付くぐらいだし関係あったかもね。」

調べてみると確かに関係あるようだ。武田の軍勢がここ包囲したことがあるようだ。

「ここに資料館あるし、資料館見ていこうよ。」

「そうだな。」

口コミじゃあ小さいけど結構資料のまとまっている評判のいい資料館とのことだ。

長篠城(ながしのじょう)飯田線(いいだせん)中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)

長篠城(ながしのじょう)本長篠(ほんながしの)間の運賃車掌により清算

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路本長篠(ほんながしの)駅から使用再開

 長篠城(ながしのじょう)駅まで戻って普通列車で天竜川の上流を目指す。中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)駅からは後続の特急「伊那路(いなじ)」に乗り換え、さらに北上する。

中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)飯田線(いいだせん)特急「伊那路(いなじ)」→駒ヶ根(こまがね)

 中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)を出発したら、僕は先頭に立った。次の佐久間(さくま)駅を通過すると右側に線路が一本離れていった。あれは建設中の佐久間線(さくません)である。その後、飯田線(いいだせん)は長いトンネルに入り「伊那路(いなじ)」はここぞとばかりにスピードを上げる。トンネルを抜けると駅を通過し、水窪川を何度か渡る。この辺りは佐久間(さくま)ダム建設のために新線付け替えが行われた箇所。川に沿っていた今までとは違い、トンネル主体で直線的に駆け抜けていく。

 列車がトンネルを通過すると鉄橋を渡る。対岸には人家が見えているが、飯田線(いいだせん)はそれをよける前に右へと曲がる。今渡った第六水窪川橋梁(だいろくみさくぼがわきょうりょう)は川を渡りきらずに元の岸に戻ってしまうおかしな橋として有名だ。もちろん、理由は治山とかそっち方面で線路の敷設が困難だったという至極まっとうな理由だったと思ったが、本物をこうやって意識的に見るのは初めてだ。

「今日はこのまま諏訪まで行っちゃう。」

「そうだな。諏訪でゆっくりしようか。」

僕達の会話をトンネルの轟音がかき消した。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路駒ヶ根(こまがね)駅で途中下車

駒ヶ根(こまがね)飯田線(いいだせん)中央本線(ちゅうおうほんせん)岡谷(おかや)

岡谷(おかや)中央本線(ちゅうおうほんせん)上諏訪(かみすわ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路上諏訪(かみすわ)駅で途中下車


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