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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 中日本
189/270

7968T列車 駅弁とは

皇紀2745年5月22日(第90日目) 国鉄(こくてつ)中央本線(ちゅうおうほんせん)大月(おおつき)駅。

大月(おおつき)中央本線(ちゅうおうほんせん)甲府(こうふ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路大月(おおつき)駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路甲府(こうふ)駅で途中下車

 甲府(こうふ)で降りたら、少し早い夕ご飯の時間になる。忍野八海の近くでご飯を済ませたとは言ってもそれほど食べていない。それは甲府(こうふ)でほうとうを食べるためでもあった。僕からしてみると結構な量で食べるには時間がかかった。その為に次の身延線(みのぶせん)の列車は特急では無く、普通列車に乗ることになった。

甲府(こうふ)身延線(みのぶせん)富士(ふじ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路甲府(こうふ)駅から使用再開

 身延線(みのぶせん)は駅と駅の距離がかなり短い。少し走ったかと思うとすぐに駅に着いてしまう。もともと私鉄だった路線を国有化した路線の特徴でもある。列車は時折|静岡からの特急「ふじかわ」や身延線(みのぶせん)の普通列車を待つ。所要時間は距離の割に長い。辺りは暗い。待ちを抜けてしまえば、富士(ふじ)川に沿って下る路線は退屈なものだ。

「ああ、なんだか眠くなってきた・・・。」

「寝てもいいよ。」

「そう、じゃあ富士(ふじ)着いたら起こしてね。」

萌はそう言って眠りに就いた。しかし、こうなってしまうとこっちも暇になって眠くなる。いつの間にか僕も眠っていた。

 ふと目が覚めると西富士宮(にしふじのみや)に着いていた。もう少しで富士(ふじ)だ。富士(ふじ)に着いたら萌を起こして列車から降りた。そして、降りたら少し気になるのが腹の虫だ。

「それにしても何かお腹すいたなぁ。」

「晩ご飯あれだけ食べたのに・・・。」

「ちょっと駅弁でも買って少し食べようよ。売店あるし。」

「・・・はいはい。」

萌を促して、ホームにある売店に行ってみる。するとずらっとお弁当が並んでいた。駅弁から、サンドイッチなど軽食まで幅広い。しかし、ちょっと割高なのが玉に瑕だ。

「どれにするの。」

「うーん、こうしてみると迷うねぇ。」

「・・・私焼きそばにでもしようかな・・・。」

「駅弁じゃないけど、それ。」

「私が食べたいんだからいいじゃない。」

「・・・。」

「それで、ナガシィは何。買ってあげるから、決めてよね。」

「焼きそば・・・。」

「結局焼きそばか。」

「食べたいものだからいいんだろ。」

「うっ・・・。うん。」

二人して買ったものは結局駅弁じゃ無いと言うね・・・。


一口メモ

駅弁

社団法人日本鉄道構内営業中央会に加盟する業者が調製し駅構内で販売かつご飯が入った弁当のこと。パッケージに「駅弁マーク」が入っているものがそれである。故に、ご飯がない・駅弁マークがないものは例え弁当でも「駅弁」では無い(例:長万部のお蕎麦など)。


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