7966T列車 山梨側から富士山見学
皇紀2745年5月22日(第90日目) 国鉄中央新幹線八王子駅。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路八王子駅から使用再開
中央新幹線の開業で変わったのは何も新幹線事情だけでは無い。それと並行する中央本線の様相も変わってきている。特に変わったものが特急列車に関わるものだろう。
「あれだけ多かった特急がねぇ・・・。」
1時間に2本はあった特急は今半減ないし0になっている時間帯まである。これは東海道新幹線が開業した後在来線の長距離需要が新幹線にシフトしていった流れを受けるものだ。中央新幹線は東京~甲府間で中央本線とほぼ並行するルートを取る。こうなってしまうと「乗り換えが面倒くさい」や「お金をかけたくない」などの需要しか拾うことは出来なくなる。
「これは私達の落ち度よねぇ・・・。」
お互い傷をなめ合うことしか出来ない。無い特急をあるものと認識していたのだから、救いようがないからだ。
「ハハハ・・・。どうする。」
「大月までだったら各駅でもいいけど。」
「いや、ここはこういう時だからこそ中央新幹線に乗っちゃおうよ。」
「乗りたいだけでしょ。まぁ、それでもいいけど。」
乗車券としては並行する中央新幹線で中央本線を高速で通った扱いとなるために問題はない。八王子と大月に間には中央本線と離れた位置に設置された新幹線駅が一つも設定されていないからだ(信号所はある)。
僕達は改札内にあるみどりの窓口に行った。八王子→大月間の指定席特急券を発券して貰う。特急券を片手に長いエスカレーターを登って新幹線海佐つん胃赴く。改札を通り抜けホームにあがると新大阪行きの「のぞみ」が出発していったところだった。
八王子→中央新幹線「みらい」→大月
10分ほどで中央新幹線の各駅停車「みらい号」が入線する。「みらい」も「のぞみ」と合せて300系で運転される。またあの激しい横揺れを体感するのか。
車内に入ってみると結構がらんとしている。「みらい」は各駅に停まると言うこともあり、所要時間が東海道新幹線速達の「ひかり」よりも長い。これなら自由席を設定してもあまりの混雑になる事はないと思うけどなぁ・・・と思った。これじゃあ、大月、甲府、中津川など中央新幹線の各駅に早く行きたい人が割を食っている。
新幹線は山を登って、ちょっともしないうちに大月に滑り込んだ。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路大月駅で途中下車
さて、大月で新幹線から降りたら、僕達は中央本線のホームには行かず富士急行のホームへと向かった。切符を買って改札口にいる駅員さんに鋏を入れて貰う。パチッといい音がして、切符にちょっと切れ込みが入った。結構簡単そうに見えるが、あれはあれでコツがいるらしい。慣れてない人は数枚切っただけで手にガタが来ると聞いたことがあるが、実際はどうなのだろう・・・。
止まっている普通列車に途中の富士山駅までゆられよう。
大月→富士急行大月線→富士山
大月→富士山間の乗車券使用開始




