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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 首都圏
186/270

7965T列車 麓の拠点

皇紀2745年5月21日(第89日目) 国鉄(こくてつ)御殿場線(ごてんばせん)山北(やまきた)駅。

沼津(ぬまづ)御殿場線(ごてんばせん)特急「あさぎり」→山北(やまきた)

 御殿場を越えて、山北(やまきた)駅に来る。山北(やまきた)駅に到着する直前にあたりは少し開ける。複線で延びてきた線路もここではかなり土地をもてあましている。新しい建物が建っているその隣に似つかわしくない古い駅がある。ここが山北(やまきた)駅である。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路山北(やまきた)駅で途中下車

 さて、「あさぎり」から降りてみたものの

「ここってこんなもんなの。」

山北(やまきた)って何にもないな・・・。」

「一度はどんなところか来てみたかっただけだからなぁ・・・。」

山北(やまきた)駅は東海道本線(とうかいどうほんせん)だった時代の御殿場線(ごてんばせん)において重要な駅の一つだった。御殿場線(ごてんばせん)は鉄道としてはかなりの急坂を持っているため、蒸気機関車で越えるには難所であった。その難所を突破するためにここ山北(やまきた)駅が拠点となっていたのだ。駅の近くにある真新しい建物はここがかつて広い拠点駅であったことを示す名残である。

「何にもないなぁ・・・。」

「駅の反対側に温泉でもありそう。普通列車まで時間あるし、行ってみる。」

「いいよ。」

「じゃあ、そっち行こうか。」

日帰り温泉には行って、リフレッシュしたらまた山北(やまきた)駅から御殿場線(ごてんばせん)国府津(こうづ)駅絵を目指す。

山北(やまきた)御殿場線(ごてんばせん)国府津(こうづ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路山北(やまきた)駅から使用再開

 御殿場線(ごてんばせん)の普通列車も乗り慣れた313系電車。2両編成でドアとドアの間に2人がけのロングシートと4人掛けのボックスシートが混在している。ボックスシートには誰も座っていなかった。僕達はここに腰掛ける。

「次は松田(まつだ)松田(まつだ)です。」

「萌、どうする。松田(まつだ)だけど、降りる。」

と僕は聞いた。

「んっ・・・。松田(まつだ)って何かあったっけ。」

「いや、往路の時に帰りは降りようなって行ってたじゃん。」

という。そういうと「ああ、確かそんなことも言ってたっけ。」と言っていた。だが、あまり降りる気は無さそうだ。

「降りない。」

渡聞くと、

「降りない。何か、色んな所回ってるせいで結構どうでもよくなって来ちゃった。」

「ハハハ・・・。僕も降りなくてもいいかなって思ってた所なんだよねぇ。」

「じゃあ、それでいいんじゃない。松田(まつだ)で降りなかったからって何か罰が当たるわけじゃないし。通過しちゃえ、通過しちゃえ。」

「ハハハ。じゃあそうするか。」

結局降りようと行っていた松田(まつだ)はスルーすることになった。まぁ、仕方ないよね。

 国府津(こうづ)駅からは東海道本線(とうかいどうほんせん)に復帰。普通列車を茅ヶ崎(ちがさき)まで乗り、茅ヶ崎(ちがさき)からは相模線(さがみせん)の普通列車に乗り換えて八王子(はちおうじ)を目指す。八王子(はちおうじ)に着く頃には辺りはすっかり真っ暗になった。だが、夏至に向かっているのをひしひしと感じる。そんな頃合いになってきた。

国府津(こうづ)東海道本線(とうかいどうほんせん)茅ヶ崎(ちがさき)

茅ヶ崎(ちがさき)相模線(さがみせん)橋本(はしもと)

橋本(はしもと)横浜線(よこはません)八王子(はちおうじ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路八王子(はちおうじ)駅で途中下車


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